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2009 年度 実績報告書

蛍光相関分光法を用いたプロテアソームの時空間的制御機構の解析

公募研究

研究領域タンパク質分解による細胞・個体機能の制御
研究課題/領域番号 21025038
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

白 燦基  独立行政法人理化学研究所, 佐甲細胞情報研究室, 協力研究員 (20374655)

研究分担者 佐伯 泰  (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (80462779)
キーワード酵母 / プロテアソーム / 細胞質と核 / 蛍光相関分光法 / 絶対濃度 / 拡散定数 / 相互作用 / 温度感受性
研究概要

本年度の研究課題は,主に蛍光相関分光法(FCS)および蛍光相互相関分光法(FCCS)を用いて生細胞内のプロテアソーム複合体の拡散定数と絶対濃度を決定することである。まず、全プロテアソームタンパク質のうち,複合体を形成している割合とその絶対数,そして核内と細胞質でこれらは異なるのかについて解析した。詳細は以下の通りである。
1. プロテアソームサブユニット蛍光タンパク質融合株のFCS, FCCS測定の最適化
FCS並びにFCCS解析に適切な蛍光タンパク質としてはGFP並びにmCherryの他mKateも応用可能なことが分かった。これらの蛍光蛋白質の性質分析なども行ない、コンフォカル顕微鏡観察を始め、FCSとFCCS測定条件をそれぞれ検討しながら安定且つ効率良く計測する実験条件を確定した。CP-,lid-,base-GFP株を作製してFCS測定を行なった結果、それぞれの細胞内おける濃度が100~200nM範囲内であることが分かった。また動態解析から、それぞれのタンパク質の細胞内(細胞質と核〉動態は26S複合体の分子量から予想される動態とそれよりはるかに遅い動態が共存していることが示唆された。
2. プロテアソーム系関連遺伝子の蛍光タンパク質融合株ミニライブラリーの作出とFCCS計測
蛍光タンパク質融合の最適化をプロテアソームサブユニットについて行ない緑と赤の2色の蛍光タンパク質融合株を作出した。作製した株について表現形や精製プロテアソームの活性などを指標に評価した。それから得られた細胞株をFCCS解析し、CPとlidは細胞内の細胞質と核内両方においてそれぞれ強く相互作用していることが分かった。一方,プロテアソームの核移行に欠損を示すインポーティン変異srpl-49株を作製し、計測を行なった結果、細胞質においてCPとlidは野生型の株と同様強く結合していることが分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Single mother-daughter pair analysis to clarify the diffusion properties of yeast prion Sup35 in guanidine-HCl treated[PSI+]cells2009

    • 著者名/発表者名
      Kawai-Noma S., Pack C.Gの, 他3名
    • 雑誌名

      Genes to Cells 14

      ページ: 1045-1054

    • 査読あり
  • [学会発表] Understanding of ErbB signaling network by diffusion and interaction analysis of proteins in living cells2009

    • 著者名/発表者名
      白燦基の, 他3名
    • 学会等名
      第47回日本生物物理学会年会
    • 発表場所
      徳島文理大学(徳島県)
    • 年月日
      2009-11-01
  • [学会発表] Quantification of interplay of HSF1, HSF2, and HSF4 molecules in live cell through analysis of diffusion and interaction2009

    • 著者名/発表者名
      Back C.G.
    • 学会等名
      The 4^<th> International Congress on Stress Response in Biology and Medicine
    • 発表場所
      Sapporo, Hokkaido
    • 年月日
      2009-10-07

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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