• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

SILAC法を用いたF-boxタンパク質の標的分子探索

公募研究

研究領域タンパク質分解による細胞・個体機能の制御
研究課題/領域番号 21025040
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

吉田 雪子  (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (90271543)

キーワードユビキチンリガーゼ / F-boxタンパク質 / 質量分析
研究概要

ユビキチン・プロテアソーム系による選択的タンパク質分解は、様々な生体反応に於いて重要な役割を担っているが、この系において最も重要な分子は、分解を受けるべく標的タンパク質を見分けるユビキチンリガーゼである。その中で最も良く研究されているファミリーのひとつSCF型ユビキチンリガーゼの基質認識サブユニットF-boxタンパク質はヒトでは約70種類存在するがこれらの機能がわかっているものは少ない。本研究は機能未知のF-boxタンパク質の標的分子を同定しその機能を解明することを目的とするものである。本年度は小胞体関連分解において糖鎖を認識してユビキチン化を行うことがわかっているFbs2を用いて定量的質量分析(SILAC)法により標的分子を効率よくスクリーニングする系を確立した。これまで、SCFを形成しにくくSkp1との二量体で存在するFbs1においては多くの糖タンパク質を基質として同定してきたが、Fbs2においては数種類の糖タンパク質しか結合が見られてこなかったが、今回のアッセイ法の確立により非常に多くの糖タンパク質を基質として同定することに成功し、どのような高マンノース型糖鎖を持つ糖タンパク質であっても細胞質にさえ存在すれば基質として認識される可能性が高いことがわかった。このスクリーニング法を用いてFbs2と相同性が高いFbxo44,Fbxo17,Fbxo27の基質のスクリーニングを終え、現在機能解析を継続している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Crystallization and preliminaly x-ray characterization of the Skp1-Fbg3 complex.2010

    • 著者名/発表者名
      Kumanomidou, T., et al
    • 雑誌名

      Acta Crystallogr. Sect. F. Struct. Biol. Cryst. Commun. 66

      ページ: 95-98

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lectin-like ERAD players in ER and cytosol.2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshida, Y., Tanaka, K
    • 雑誌名

      Biochimica et Biophysica Acta 1800

      ページ: 172-180

    • 査読あり
  • [学会発表] 小胞体関連分解に関わる新しいタイプのユビキチンリガーゼ.2009

    • 著者名/発表者名
      吉田雪子, ら
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      2009-12-11
  • [備考]

    • URL

      http://www.rinshoken.or.jp/database/yyosida.pdf

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi