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2009 年度 実績報告書

強磁場中二次元電子系からの発光スペクトルの研究

公募研究

研究領域半導体における動的相関電子系の光科学
研究課題/領域番号 21104503
研究機関東北大学

研究代表者

中島 龍也  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (70281962)

キーワード複合フェルミオン / ゲージ場 / プラズモニクス
研究概要

量子ホール系とも呼ばれる強磁場中二次元電子系は,量子ホール効果の舞台として知られている.この系では,ランダウ量子化により運動エネルギーが大きなエネルギー間隔をもって離散化されるため,クリーンな試料では(ランダウ準位占有率が整数でない場合は特に)電子間のクーロン相互作用が系の性質を支配する.この典型的なフェルミ多体系の相関効果や動的特性を追究する実験的手段として,近年は光学的な手法を用いた測定が有力な手段となってきた.特に,分数量子ホール領域におけるフォトルミネッセンスのスペクトルは,(電子に二本の磁束量子が張り付いた)複合フェルミオンのランダウ準位構造の反映を示唆するなど,興味深いデータが得られるようになってきた.こうした優れた光学測定データの蓄積と,複合フェルミオン理論における準粒子描像と光学理論との相性の良さを鑑み,強相関電子系における平均場理論の新たな潮流を生み出すべく,量子ホール系に対する複合粒子理論の定式化を進めた.その際,ゲージ場を介して相互作用する粒子系を記述する理論の堅牢さと精度を確立するために,プラズモニクス分野で話題となっている貴金属ナノ粒子を層状に周期配置した系を題材として,理論の整備を行った.これによって,系のスペクトル分析の理論を構成する要素技術を確立することができた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Theoretical study of localized electromagnetic fields by the Green function method2010

    • 著者名/発表者名
      Tatsuya Nakajima
    • 学会等名
      Pacifichem 2010
    • 発表場所
      Honolulu, Hawaii, USA
    • 年月日
      2010-12-16
  • [学会発表] KKR法による電磁波散乱の解析2010

    • 著者名/発表者名
      中島龍也
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      大阪府立大学
    • 年月日
      2010-09-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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