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2009 年度 実績報告書

微細加工技術により作製したナノ空間におけるタンパク質機能の解明

公募研究

研究領域分子ナノシステムの創発化学
研究課題/領域番号 21111509
研究機関名古屋大学

研究代表者

加地 範匡  名古屋大学, 工学研究科, 助教 (90402479)

キーワードナノバイオ / 蛋白質
研究概要

本年度は、現状の実験系が抱える種々の問題点を解消するための新規極微量チャンバーの試作と評価、さらには酵素分子が基板表面へ吸着するのを防ぐためのコーティング法の検討を行った。具体的には、新規極微量チャンバーの試作と評価に関しては、PDMSシートの柔軟性を利用することで、空気圧を利用して計測対象となる酵素溶液をチャンバーの中に封入できるようなデバイスを試作した。これを用いて蛍光ナノ粒子や酵素溶液の封入を試みたところ、チャンバー外へ溶液が漏れるといったことなく、封入できることが分かった。しかしながら、チャンバーの位置する領域によってかかる空気圧が若干異なるためか、チャンバーの位置によってチャンバーサイズが異なる現象が観察された。今後は、均等な空気圧がかかるように、デバイスの構造を改善する予定である。一方、酵素分子が基板表面へ吸着するのを防ぐためのコーティング法として、Poly (N-hydroxyethyl acrylamide)をガラス基板とチャンバーにダイナミックコーティングした後、酵素活性測定を行ったところ、各サイズのチャンバーにおいて酵素活性の若干の向上は見られたものの、依然としてチャンバーサイズに応じて酵素活性が低下していく傾向が観察された。以上のことを踏まえて、今後はより定量的なデータを取得するためのデバイスの改良と同時に、封入後の酵素分子を再度取り出して酵素活性を測定するなど、空間サイズが酵素活性に与える影響の本質に迫っていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Atto- and femto-litre microfabricated structres for investigating depression of enzyme activity at a single molecule reaction2009

    • 著者名/発表者名
      Kazuki Iijima, Noritada Kaji Yukihiro Okamoto, Manabu Tokeshi, Yoshinobu Baba
    • 雑誌名

      The proceedings of μTAS 2009 1

      ページ: 854-856

    • 査読あり
  • [学会発表] Micro- and nanofluidics for single biomolecule and single cell analysis2009

    • 著者名/発表者名
      Noritada Kaji, Yoshinobu Baba
    • 学会等名
      NanoBioTech-Montreuz 2009
    • 発表場所
      Montreux, Switzerland
    • 年月日
      2009-11-16
  • [学会発表] Micro- and nanofluidics for single biomolecule analysis2009

    • 著者名/発表者名
      Noritada Kaji, Yoshinobu Baba
    • 学会等名
      Optical society of america's 93rd annual meeting
    • 発表場所
      San Jose, CA
    • 年月日
      2009-10-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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