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2009 年度 実績報告書

新生ペプチドによる翻訳アレストと連携したRNA制御機構

公募研究

研究領域多様性と非対称性を獲得するRNAプログラム
研究課題/領域番号 21112501
研究機関北海道大学

研究代表者

尾之内 均  北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (50322839)

キーワードuORF / 翻訳アレスト / 新生ペプチド / 選択的スプライシング / シロイヌナズナ
研究概要

上流ORF(uORF)にコードされる新生ペプチドが自身を翻訳したリボソームに作用して翻訳アレストを引き起こし、それによって下流のORFからのタンパク質合成が抑制されると考えられるシロイヌナズナの3つの遺伝子について、翻訳アレスト機構の解析を行った。まず、シロイヌナズナの培養細胞の一過的発現系を用いたAlaスキャニング解析により、翻訳アレストに重要なuORFペプチド内のアミノ酸の同定を行った。その結果、いずれのuORFもC末端側の18アミノ酸以内の領域が重要であることが示された。また、これらのuORFにおける翻訳アレストに終止コドンが必要かどうかを解析したところ、終止コドン依存的に翻訳アレストが起こるuORFと、終止コドン非依存的に翻訳アレストが起こるuORFが見出された。この結果から、遺伝子によってuORFペプチドによる翻訳アレストのメカニズムに違いがあることが示唆された。
uORFペプチドによって制御されるシロイヌナズナの遺伝子をさらに同定する目的で、アミノ酸配列が植物間で保存されているuORFの網羅的な探索を行った。その結果、アミノ酸配列が植物間で広く保存されているuORFを新たに13個同定した。その中に、5'非翻訳領域における選択的スプライシングによってuORFの存在や配列が変化する遺伝子が見出され、これらの遺伝子ではuORFによる翻訳制御と選択的スプライシングの連携によって遺伝子発現が制御される可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] シロイヌナズナにおけるペプチド依存的なuORF制御機構の解析2010

    • 著者名/発表者名
      渡部峻
    • 学会等名
      第51回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      熊本市、熊本大学
    • 年月日
      20100320-20100321
  • [学会発表] 植物の翻訳アレストにおけるリボソーム exit トンネルの役割2009

    • 著者名/発表者名
      西口達也
    • 学会等名
      第11回日本RNA学会年会
    • 発表場所
      新潟市、朱鷺メッセ
    • 年月日
      20090727-20090728
  • [学会発表] シロイヌナズナにおけるuORFにコードされるペプチドによる翻訳制御の探索2009

    • 著者名/発表者名
      蝦名績
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜市、パシフィコ横浜
    • 年月日
      2009-12-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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