• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

画像中の局所輝度変動にロバストな輸送関連オルガネラの抽出および追跡

公募研究

研究領域細胞内ロジスティクス:病態の理解に向けた細胞内物流システムの融合研究
研究課題/領域番号 21113507
研究機関電気通信大学

研究代表者

島井 博行  電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教 (10361833)

キーワードオルガネラ / 細胞画像 / トラッキング / フレーム抽出
研究概要

本研究では、共焦点レーザー顕微鏡による撮影画像に対して、輸送関連オルガネラを過不足無く抽出する手法を実現する。その実現に向け、初年度は細胞生物学者の観点からの現状問題を十分に把握する必要があった。そこで、画像処理による生体画像の適用例と、画像工学の観点から見た細胞画像理解の自動化に関する検討課題を生物学者に提示し、実際に議論することで問題点の洗い出しを行った。その結果、特定の対象オルガネラの追跡やカウントが主たる課題であることと、完全自動化ではなく、多くの時系列画像データから重要画像を抽出するなどの抽出補助でも十分な需要があることとがわかった。また、実際の生物画像データ提供の協力も得られた。
実際には予備実験段階であり、外部にはまだ未公開なため詳細までは説明できないが、下記2点の検討を行った。
まずは、ある一定の画像シーケンスから、輝点があるような画像のみを抽出することを試みた。これは、各時刻における画像を分割し、局所的な輝度変化の統計量が大きくなった画像を、重要な変化があったフレームとして抽出するという手法である。これにより、大量にある画像列データから、解析が必要な画像のみ抽出することで、手動(目視)による解析の負担が減ることが期待できる。
また、オルガネラの追跡に関しても、人工データを用いて予備実験を行った。細胞画像はS/N比が悪いため輝度特徴のみで追跡することは容易ではなく、2値画像のみで追跡するアルゴリズムを提案、まずは同時存在物体数が少ない条件での実験を行い、良好な結果が得られた。
これらの研究成果は、次年度以降に実際の生物画像データを用いて実験し、外部報告する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 画像中の局所輝度変動にロバストな輸送関連オルガネラの抽出および追跡(S3-05:口頭)2009

    • 著者名/発表者名
      島井博行
    • 学会等名
      細胞内ロジスティクス班会議
    • 発表場所
      ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート(沖縄県)
    • 年月日
      2009-11-10
  • [学会発表] 画像中の局所輝度変動にロバストな輸送関連オルガネラの抽出および追跡(P-19:ポスター)2009

    • 著者名/発表者名
      島井博行
    • 学会等名
      細胞内ロジスティクス班会議
    • 発表場所
      ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート(沖縄県)
    • 年月日
      2009-11-10

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi