研究概要 |
平成21年度は,目的1)ロドプシンの輸送機構に関して、その分子機構を調べるために、これらの過程に欠損のある変異体のスクリーニングを行った。これらの過程に関わる分子は、他の様々な細胞内の重要な過程にも関与すると考えられ、従って、そのような分子の変異体は致死性だと期待された。そこで、FLP/FRTの方法を用い、変異細胞をもつモザイク網膜を作成した。また、遺伝子が特定されている挿入変異体を用い、変異遺伝子の同定にかかる膨大な労力を省いた。現在、ストックセンターより取り寄せ可能な系統のうち約半分(1500系統ほど)のFRTを持つ挿入変異体をスクリーイングし、6つのロドプシン輸送に特異的(NaK-ATPase輸送は正常)に関与すると考えられるの変異を同定することに成功した。このうちの1つは、すでに報告のあるExocyst complexのサブユニットであった。残りの5つの遺伝子について、抗体を作成し、さらなる解析おこなっている。
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