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2009 年度 実績報告書

小胞輸送を介した免疫応答における時間的空間的制御機構

公募研究

研究領域細胞内ロジスティクス:病態の理解に向けた細胞内物流システムの融合研究
研究課題/領域番号 21113520
研究機関九州大学

研究代表者

田中 芳彦  九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (00398083)

キーワード免疫学 / シグナル伝達 / 細胞 / 組織 / 受容体 / 小胞輸送
研究概要

形質細胞様樹状細胞(pDC)におけるToll様受容体9(TLR9)の動態的制御機構を明らかにするために、Rac活性化のマスター分子であるDOCK2欠損マウスおよびTLR9欠損マウスから分離した骨髄pDCならびに骨髄から分化誘導させたpDCを用いて機能解析を行った。
1. TLR9とGFPとの融合タンパク質を、マウスの骨髄から分化させたpDCにレトロウイルスの系を用いて発現させ、蛍光標識したCpG-A(TLR9リガンド)を取り込ませた後、その細胞内局在を分子イメージング解析した。その際、早期、後期エンドソーム、ERのマーカーを併用し、TLR9と細胞内小器官の共局在を数値化し、TLR9の細胞内での空間的制御機構を解析した。
2. 上記1.と同様の手法により、DOCK2欠損マウスの骨髄から分化させたpDCを用いても同様の実験を行い、Rac活性化の影響を確認するとともに、DOCK2-Rac活性化が及ぼすTLR9のメンブレントラフィックを介した時間的空間的制御機構を解析した。
3. DOCK2-Rac活性化がI型インターフェロン(IFN)産生に重要な役割を果たしていることを見いだし、DOCK2欠損マウスの骨髄から分化させたpDCを種々のTLR7やTLR9のリガンド(R848、CpG-A、CpG-B)やウイルス(Influenza A、HSV-2)で刺激し、IFN-α、IFN-β、IL-12p40、IL-6の産生をコントロール群と比較することで解析した。
これらの研究成果に基づき、pDCのI型IFN産生におけるTLR9の時間的空間的制御機構の解析を進める予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Selective control of type I IFN induction by the Rac activator DOCK2 during TLR-mediated plasmacvtoid dendritic cell activation.2010

    • 著者名/発表者名
      Gotoh K., et al.
    • 雑誌名

      J.Exp.Med. (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sequential regulation of DOCK2 dynamics by two phospholipids during neutrophil chemotaxis.2009

    • 著者名/発表者名
      Nishikimi A., et al.
    • 雑誌名

      Science 324

      ページ: 384-387

    • 査読あり
  • [雑誌論文] CCL21 mediates CD4^+ T cell costimulation via a DOCK2/Rac-dependent pathway.2009

    • 著者名/発表者名
      Gollmer K., et al.
    • 雑誌名

      Blood 114

      ページ: 580-588

    • 査読あり
  • [学会発表] 形質細胞様樹状細胞によるI型インターフェロン産生におけるDOCK2の役割2009

    • 著者名/発表者名
      後藤和人, 他
    • 学会等名
      第39回日本免疫学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2009-12-03
  • [学会発表] 免疫応答を司る免疫系受容体のメンブレントラフィックを介した時間的空間的制御2009

    • 著者名/発表者名
      田中芳彦, 他
    • 学会等名
      第82回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2009-10-24
  • [備考]

    • URL

      http://www.bioreg.kyushu-u.ac.jp/iden/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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