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2009 年度 実績報告書

転写因子Bach2をハブとする活性酸素シグナル-遺伝子ネットワーク共役機構の解明

公募研究

研究領域活性酸素のシグナル伝達機能
研究課題/領域番号 21117503
研究機関東北大学

研究代表者

武藤 哲彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80343292)

キーワード転写因子 / 形質細胞分化 / 遺伝子 / 活性酸素シグナル / B細胞
研究概要

免疫担当のB細胞では、B細胞レセプター(BCR)からのシグナルが分化・成熟や増殖および活性化応答を制御する。近年、B細胞で活性酸素シグナルがBCRシグナル経路のセカンドメッセンジャーとして機能することが示されている。我々は、転写因子Bach2がB細胞の活性化応答の遺伝子ネットワークの切り換えに重要な役割を担うことを解明してきた。一方で、Bach2が活性酸素刺激に応答して細胞内局在やDNA結合活性が制御されるという知見を得ている。従って、活性酸素シグナルは、Bach2を介してB細胞活性化応答の遺伝子ネットワークの切換に貢献すると予想される。立体構造予測から、Bach2にはDNA結合を担う塩基性ロイシンジッパー領域では4個のシステインが特徴的な繰り返し配置で蛋白質表面に存在すると推定された。そこで、この領域にあるシステインが酸化還元応答に関わるシステインか検証するため、大腸菌発現Bach2蛋白質を用いて、酸化溶液中でS-S結合するシステインの同定を目指した。始めに、DTT存在下ないしは非存在下で、システインの特異的化学修飾剤と精製されたBach2蛋白質を反応させる。次に電気泳動後にトリプシン消化したものをサンプルとして質量分析すると、化学修飾状態の差があるシステインは、活性酸素センサーとなり得る可能性が高い。さらに、Bach2のファミリー因子であるBach1とアミノ酸配列を比較してBach2に特異的である塩基性ロイシンジッパー領域よりもN末端側の領域を対象として検討を試みている。さらに、システインに変異を導入したBach2の細胞内局在の制御を顕微鏡下での観察を試みている。本研究から、B細胞における活性酸素シグナルの役割を遺伝子ネットワークの切り換えという視点から明らかにできる可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Bach2 is required for B-1 B cell development2009

    • 著者名/発表者名
      武藤哲彦
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-12-10
  • [備考]

    • URL

      http://www.biochem.med.tohoku.ac.jp/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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