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2009 年度 実績報告書

表情認知過程における心理物理的関係の検討

公募研究

研究領域学際的研究による顔認知メカニズムの解明
研究課題/領域番号 21119521
研究機関金沢工業大学

研究代表者

渡邊 伸行  金沢工業大学, 情報学部, 講師 (90531848)

キーワード顔面表情認知 / 視覚的構造変数 / 感情的意味評価 / 画像処理 / ワイヤーフレームモデル / 主成分分析
研究概要

本研究は,顔面表情認知過程における顔の視覚的構造変数(物理的変数)と表情に対する感情的意味評価(心理的変数)の心理物理的関係について検討することを目的とした。本年度は画像処理や分析作業を行うための実験環境の整備と,第1実験に向けた予備的な検討を実施した。
実験環境の整備については,実験刺激となる線画表情図形,および顔画像セット(POFA, JACFEE)を用意し,画像処理作業(画像の大きさの調整とワイヤーフレームモデル(WFM)のフィッティング作業)を進めた。日本人顔画像データベースFINDについては,日本大学文理学部顔情報データベース運営委員会と交渉を重ねた結果,次年度に使用申請の手続きを進めることで合意した。また顔画像の主成分分析(PCA)についても,日本大学の研究グループと共同でプログラムを開発することになり,現在その準備を進めているところである。実験室環境については,実験用コンピュータやチンレスト(顔面固定器)などの実験用機器を揃え,実験室に設置した。
予備的な検討については,線画表情図形を刺激とした表情認知テストを用いて,表情刺激に対する基本6表情カテゴリー(喜び,驚き,恐れ,悲しみ,怒り,嫌悪)の強度判断データを収集した。この検討では線画表情の眉,目,口に設定された特徴点の変位量を用いた主成分分析を実施し,判断データとの関係を分析することで,従来の知見の検証を行う。現在,データ分析作業を進めているところであり,次年度にはその結果をまとめる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 線画表情図形を用いた表情認知テスト作成の試み2009

    • 著者名/発表者名
      渡邊伸行・鈴木敦命・山田寛
    • 雑誌名

      日本顔学会誌 9

      ページ: 139-147

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 平均顔を用いた実験用日本人表情刺激作成の試み2009

    • 著者名/発表者名
      木村あやの・鈴木竜太・吉田宏之・渡邊伸行・續木大介, 他5名
    • 雑誌名

      日本顔学会誌 9

      ページ: 53-69

    • 査読あり
  • [学会発表] Find 画像の示差性評価2009

    • 著者名/発表者名
      高橋望・吉田宏之・木村あやの・鈴木竜太・渡邊伸行・山田寛
    • 学会等名
      第14回日本顔学会大会
    • 発表場所
      鹿児島県鹿児島大学郡元キャンパス稲盛会館
    • 年月日
      2009-11-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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