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2021 年度 実績報告書

ニュートリノの安定性と崩壊率・寿命

公募研究

研究領域ニュートリノで拓く素粒子と宇宙
研究課題/領域番号 21H00069
研究機関東京工業大学

研究代表者

山口 昌英  東京工業大学, 理学院, 特定教授 (80383511)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードニュートリノ
研究実績の概要

ニュートリノの寿命について、光子を伴うradiative decayの場合には非常に厳しい制限が与えられている。これとは異なる標準模型の枠外のdark sectorに崩壊するinvisible decay について考察を行った。具体的には、宇宙初期に生成され現在まで存在するニュートリノを直接捉えようと計画中のPTOLEMY型の実験を想定し、宇宙背景ニュートリノのトリチウムへの捕獲を介したニュートリノ崩壊への制限を考察した。特に、ニュートリノが標準模型の軽いニュートリノとdark sectorの粒子に崩壊する場合、ニュートリノの寿命だけでなく、dark sectorの粒子の質量にも制限を与えられることを示した。これらの目的のために、2体崩壊や3体崩壊によって生成される軽いニュートリノのエネルギースペクトルや、軽いニュートリノを検出する過程で放出される電子のエネルギースペクトルの定式化も行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りの成果が出ているので。

今後の研究の推進方策

PTOLEMY型の実験で実際に観測される観測される電子のスペクトルにどのような特徴的な形・大きさ等があるかを明らかにし、各崩壊モードを区別するために必要な精度を見積もる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] Salerno University(イタリア)

    • 国名
      イタリア
    • 外国機関名
      Salerno University
  • [雑誌論文] Unstable cosmic neutrino capture2022

    • 著者名/発表者名
      Akita Kensuke、Lambiase Gaetano、Yamaguchi Masahide
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics

      巻: 2022 ページ: 132, 0-34

    • DOI

      10.1007/JHEP02(2022)132

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2023-12-25  

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