現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り、2021年5, 6月に実験データを取得することができた。 実験前までに、HypTPC検出器をはじめとする検出器群の設置、信号チェックなどを終了させ、無事実験に臨むことができた。実験中は、HypTPC検出器のゲーティンググリッドなどに不調があり、実験中に検出器の取り出して、メンテナンスを行うなどのトラブルはあったが、短時間で問題を解決することができ、全体のビームタイムのスケジュールを変更することなく、実験を完了させることができた。 2021年度中は、KURAMAスペクトロメータの解析を概ね完了することができた。p(K-, K+)Ξ-反応のスペクトル解析から、Ξ粒子を再構成することに成功した。また、Ξ粒子の収量、質量分解能は概ね想定通りの値になっており、正しくデータを取得できたことを確認することができた。 Hyperonスペクトロメータ(HypTPC)の解析は、FADCのWaveform解析(ベースライン補正)や検出効率の評価、トラッキングアルゴリズムの開発など基礎的な解析を進めた。
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