研究領域 | ケモテクノロジーが拓くユビキチンニューフロンティア |
研究課題/領域番号 |
21H00267
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松尾 芳隆 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00725252)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | リボソーム / ユビキチン化 / 非典型的翻訳 |
研究実績の概要 |
タンパク質の合成を司るリボソームの機能はmRNAに示された遺伝情報をタンパク質へ変換するという機械的なものとして認識されていたが、近年では、リボソーム自身のユビキチン化修飾によって制御される様々な生命現象が明らかになってきている。 本研究では、リボソーム上における異なる2つのユビキチン化: (1) 異常な翻訳停滞を解消する品質管理機構(RQC)におけるuS10のユビキチン化、(2) mRNAの安定性を決定する分子機構におけるeS7のユビキチン化に注目し、リボソームのユビキチン化における部位特異的、かつユビキチン鎖特異的な作動機構の解明を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、リボソームのユビキチン化における部位特異的、かつユビキチン鎖特異的な作動機構の解明を目指し解析を進めてきた。 現在までに、1) 異常な翻訳停滞を解消する品質管理機構(RQC)におけるuS10のユビキチン化がK63型のポリユビキチン鎖であることを明らかにした。また、(2) mRNAの安定性を決定する分子機構におけるeS7のユビキチン化を認識する新たなデコーダー因子の同定に成功した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では、リボソームのユビキチン化における部位特異的、かつユビキチン鎖特異的な作動機構の解明を目指し、今後も引き続き以下の 項目を行う。 【1】異常な翻訳停滞を解消する品質管理機構(RQC)におけるuS10のユビキチン化の作動機構の解明(1)uS10に形成されるユビキチン鎖の解析 (2)K48鎖、K63鎖、K63/K48混合鎖、K63/K48分岐鎖とデコーダータンパク質Cue3との相互作用解析 【2】mRNAの安定性決定機構におけるeS7のユビキチンコードの作動機構の解明 (1)eS7のユビキチン化を認識するデコーダータンパク質の探索 (2)デコーダータンパク質とユビキチンの相互作用解析
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