本研究では、大規模なサンプルの全ゲノム情報を核として、ニワトリが家畜化され、ヤポネシアに移入し拡散した年代と軌跡を明らかにすると共に(目標1)、発声パターンと攻撃性の制御遺伝子を同定する(目標2)。さらに、それらの制御遺伝子のゲノム配列を、多様なニワトリ品種と比較することで、ヤポネシア人が好んで残してきた文化的形質の移入の軌跡を明らかにする(目標3)。2022年度は、次の通り実施した。目標1では、多様な品種の全ゲノム情報を用いて分子系統樹を作成した。目標2では、ゲノムワイドな解析の組み合わせにより、攻撃性を制御しうる遺伝子の候補を抽出した。目標3では、文化的形質と歴史・文化との関係性を考察した。
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