• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

生殖細胞集団動態のシンギュラリティを生み出す運動能プロファイル

公募研究

研究領域シンギュラリティ生物学
研究課題/領域番号 21H00426
研究機関京都大学

研究代表者

平島 剛志  京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (10620198)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
キーワード生体イメージング / 精子集団運動
研究実績の概要

マウスでは、毎日1億ほどの精子が精細管から誕生する。誕生した精子は、精巣上体細管内を通過することで運動能を獲得する。この過程は、精子の生殖細胞としての機能獲得に極めて重要であるにもかかわらず、生体内でどのように精子が振る舞い運動能を得るのかは全く不明であった。

2021年度は計画通り、マウスを用いたin vivoとin vitroの両実験系によるイメージング法の確立と精子集団運動の特徴づけを行なった。特に、マウス個体を生かした状態で組織深部を顕微鏡観察する生体イメージング法の確立に注力した。多光子顕微鏡を用いた生体イメージングにより精巣上体管内の精子個々の運動の詳細な観察を行なった。その結果、ダイナミックな精子集団の流れ場が形成されていることを見出した。これは生体内のアクティブマター(自己駆動の仕掛けを持つ物体)が生み出す現象として全く先例のない極めて重要な発見である。本研究をさらに推進することで、生殖生物学における現象の理解を深めることのみならず非平衡物理学など他の学術領域に新たな研究題材を提供できることが期待される。本研究を通して得られた知見は2022年度に出版が決まっている2報の総説(査読付き)の基本的なアイディアとなった。

2021年度途中に科研費の重複制限により本計画は廃止となったが、今後の研究の展開として、1)バイオセンサーマウスを用いた精子運動能の分子活性による定量評価、2)個々の精子運動と精子集団運動の紐付け、3)定量データを用いた数理モデリングなどをこれまでに得た研究結果を基に進める予定である。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Mechanical feedback control for multicellular tissue size maintenance: a minireview2022

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi Hirashima
    • 雑誌名

      Frontiers in Cell and Developmental Biology

      巻: 9 ページ: -

    • DOI

      10.3389/fcell.2021.820391

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Live imaging approach of dynamic multicellular responses in ERK signaling during vertebrate tissue development2022

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi Hirashima
    • 雑誌名

      Biochemical Journal

      巻: in press ページ: -

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] マウス精巣上体における精子集団運動2021

    • 著者名/発表者名
      平島剛志
    • 学会等名
      第51回精子研究会
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi