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2022 年度 実績報告書

全細胞挙動履歴から血管ネットワーク形成の特異点を探る

公募研究

研究領域シンギュラリティ生物学
研究課題/領域番号 21H00431
研究機関九州大学

研究代表者

佐藤 有紀  九州大学, 医学研究院, 准教授 (90508186)

研究期間 (年度) 2021-09-10 – 2023-03-31
キーワードトランスジェニックウズラ / トランススケール顕微鏡 / 血管形成 / 血管内皮細胞 / ライブイメージング
研究実績の概要

血管内皮細胞は分化した場所から長距離を移動し、心臓を中心とした広域ネットワークを作りだす。器官レベルにおける血管ネットワークパターンは多様性に富み、各臓器が果たす生理代謝機能や疾患時の病態に直結している。このような血管ネットワーク形成を制御するメカニズムの解明は、生物学的・医学的な重要課題に位置づけられている。従来型の顕微鏡システムを用いた生体イメージング研究から、特に末梢部の血管形成機構は飛躍的に解明が進んだ。その一方、一括イメージングできる範囲が限られてきたことから、全身性の広域ネットワークがどのようにして確立されるのかは十分に理解されていない。この課題を解決するため、血管内皮細胞の核を可視化できるトランスジェニックウズラtie1:H2B-eYFP胚に対し、トランススケール顕微鏡AMATERASを用いてin totoタイムラプス観察を行い、血管形成過程における特異点の探索を試みた。胚体外領域(血島)での初期段階から約24時間にわたるタイムラプス観察によって得られた画像解析から、数万個におよぶ血管内皮細胞群の移動経路を詳細にし、さらに個々の血管内皮細胞挙動の特徴(分裂増殖頻度・位置、移動速度・方向等)を定量化した。その結果、細胞挙動の観点から特異点とみなすことが可能な発生段階および細胞群の存在が明らかになった。これまでサイズの大きい羊膜類胚の血管内皮細胞挙動は局所的にしか観察されてこなかったが、本研究によって全身レベルの広域的な細胞移動の実態解明が可能になった。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] 鳥類胚における血管in totoイメージング -トランススケール顕微鏡AMATERAS観察の試み-2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤 有紀
    • 学会等名
      第45回 日本分子生物学会年会
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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