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2022 年度 実績報告書

自己免疫疾患の発症・非発症を規定する特異点の検出

公募研究

研究領域シンギュラリティ生物学
研究課題/領域番号 21H00439
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

竹馬 俊介  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50437208)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード自己免疫疾患 / T細胞活性化 / 免疫寛容 / Tリンパ球 / エピトープ / T細胞 / 新規マウスモデル
研究実績の概要

自己免疫疾患は、自己抗原を認識するごく少数のリンパ球(リーダー)によって開始され、エピトープスプレディングによって、より多数の細胞(フォロワー)が活性化し、やがて抗原非特異的な炎症へ移行して起こると考えられる。しかしながら、長期間にわたって徐々に起こる「抗原性の広がり」と、最終表現型としての自己免疫疾患発症との関連を観察することは困難である。本研究では、限られた特異性を持つリンパ球によって自己免疫反応を惹起し、発症に至るまでの「抗原性の広がり」を検出することを目的とした。
既知の自己抗原に反応するT細胞を、これまでに作出したレポーターマウス(IL-2 mCherry +IFNgamma venus)に移入し、当該サイトカインの産生を反映する蛍光タンパクを指標に、未知の自己抗原特異的なT細胞の検出を試みた。抗原刺激初期に産生されるIL-2に関しては検出できなかったものの、後期にはレシピエント由来のIFNgamma陽性細胞を検出する事ができた。IL-2レポーターは活性化初期に誘導され、その後消失する事から、初期の活性化は検出できなかったものの、自己免疫疾患の後期フォロワー細胞を検出する事が出来たと思われる。
当初の目的とは異なるが、同じレポーターマウスを用いたがん移植モデルにおいては、所属リンパ節においてIL-2レポーターを発現するT細胞が検出され、これはがん免疫治療によって増加した。増加したレポーター陽性細胞をソーティングし、トランスクリプトーム解析を行うと、がん免疫治療によって多くのエフェクター細胞が産生されることがわかった。この結果から、免疫治療初期に、未知のがん抗原に対して再活性化する少数の細胞を検出する事ができた。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] A Protein Kinase D inhibitor suppresses AKT on T cells and antagonizes cancer immunotherapy by Anti-PD-12022

    • 著者名/発表者名
      Miyamoto K, Hayabuchi H, Tokifuji Y, Ando M, Onishi N, Okamura T, Yoshimura A, *Chikuma S
    • 雑誌名

      Int Immunol

      巻: 34 ページ: 609-619

    • DOI

      10.1093/intimm/dxac035.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 内在性レトロウイルス抑制機構を標的とした免疫治療法を目指す2022

    • 著者名/発表者名
      竹馬 俊介
    • 学会等名
      第19回日本免疫治療学会学術集会シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] Immune Aging Associates with a Progressive Loss of Chromatin Regulatory Factor TRIM28 on Immune Cells2022

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Chikuma
    • 学会等名
      23rd Northeastern Asian Symposium
    • 国際学会 / 招待講演

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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