公募研究
本研究の目的は、地域で暮らす超高齢者の「比較的自立した」生活とはどのようなものを明らかにし、それを継続するための認知機能の程度や心理社会的な要因を明らかにするものである。ここでいう「比較的自立した」とは、自立した生活は難しいが、低下した能力に対して部分的に支援を受けることで、本人がこれまでの生活に近い状況で生活をし続けることができる状態を示す。本研究では、85歳以上の超高齢者のコホート(荒川区85+コホート)から、認知機能に関してはこれまでよりも詳細でかつ超高齢者でも実施可能な日本語版 Addenbrooke’s Cognitive Examination-III (ACE-III) を実施し、認知症が重症になるほど、注意、記憶、流暢性の正答率の低下が著しく、一方で言語、視空間は比較的保たれることを明らかにした。COVID-19パンデミックにより対面調査が困難なため荒川区85+コホートの縦断的な調査時期をを延長し、高齢者の睡眠に対する心理社会的な影響に関するウェブ調査を追加計画した。
3: やや遅れている
85歳以上の超高齢者、ならびに100歳以上の百寿者を研究対象としているが、COVID-19パンデミックのために、対象者からデータ取得することができない状況である。
対象者からデータ取得できるよう、対面調査の方法を修正して研究をすすめる。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)
Frontiers in Psychiatry
巻: 12 ページ: 685451-685451
10.3389/fpsyt.2021.685451