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2022 年度 実績報告書

百寿者に学ぶ、年齢に相応しい自立の在り方に関する研究

公募研究

研究領域生涯学の創出-超高齢社会における発達・加齢観の刷新
研究課題/領域番号 21H05340
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

江口 洋子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 訪問研究員 (70649524)

研究期間 (年度) 2021-09-10 – 2023-03-31
キーワード超高齢者 / 認知機能 / 自立 / エイジング・イン・プレイス / コホート
研究実績の概要

本研究は、地域で暮らす超高齢者の「比較的自立した」生活とはどのようなものを明らかにし、それを継続するための認知機能の程度や心理社会的な要因を検討することを目的として、①85歳以上の自宅で暮らす超高齢者を対象に自立度、認知機能、運動機能の関連と、3年後の変化、②自宅生活に関するインタビュー調査を実施した。「比較的自立した」とは、自立した生活は難しいが、低下した能力に対して部分的に支援を受けることで、本人がこれまでの生活に近い状況で生活をし続けることができる状態を示す。
研究の結果、①では、独居群は非独居群と比較して認知機能が高かったが、筋力は弱かった。独居群は非独居群と比較して、日常生活動作、ウェルビーイングには差は無かったが、加齢により複雑な日常生活動作、認知機能は有意に低下していた。以上の結果から、比較的自立した生活を継続するためは、認知機能を維持すること、低下した認知機能を補う支援が必要であること、また特に85歳以上の超高齢者は、高齢になるほど日常生活機能に関する支援の必要性が高まることが示唆された。②のインタビュー調査の結果からは、地域で自立して暮らすために行っていること、暮らし続けるための促進因子ならびに阻害因子を抽出することができた。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Cognitive function and independence in the oldest-old : Review study based on aging in place2023

    • 著者名/発表者名
      Yoko EGUCHI, Sachiko MATSUMOTO, and Hidehito NIIMURA
    • 雑誌名

      Psychologia

      巻: ー ページ: ー

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 視点: 高齢者の消費者被害状況とケアマネジャーによる支援2023

    • 著者名/発表者名
      江口 洋子
    • 雑誌名

      月刊ケアマネジメント

      巻: 34(3) ページ: 35-39

  • [雑誌論文] 高齢消費者の諸問題と高齢者心理から考える支援2023

    • 著者名/発表者名
      江口 洋子,三村 將
    • 雑誌名

      老年精神医学雑誌

      巻: 34(3) ページ: 245-251

  • [雑誌論文] 高齢者の社会的孤立・孤独と抑うつ・不安2023

    • 著者名/発表者名
      新村 秀人
    • 雑誌名

      老年精神医学雑誌

      巻: 34(2) ページ: 122-128

  • [雑誌論文] Process of Inner Change in Advanced Age: A Qualitative Study of Old Adults in Their Early 90s.2022

    • 著者名/発表者名
      Yagasaki K, Komatsu H, Niimura H
    • 雑誌名

      BMC Geriatrics

      巻: 33(1) ページ: 945-945

    • DOI

      10.1186/s12877-022-03665-5

    • 査読あり
  • [学会発表] 超高齢者の「比較的自立した生活」に関する研究: インタビュー調査によるエイジング・イン・プレイスの概念の探索2022

    • 著者名/発表者名
      松本佐知子, 江口洋子, 深堀浩樹, 真志田祐里子, 文鐘玉, 新村秀人, 三村將
    • 学会等名
      第24回日本老年行動科学会
  • [学会発表] 超高齢者の人生満足度に寄与する心理社会的因子-Arakawa 95+/85+ Study2022

    • 著者名/発表者名
      喜田 恒,新村 秀人,江口 洋子,西田 晴菜,鈴木 航太,色本 涼,文 鐘玉,高山 緑,三村 將
    • 学会等名
      第41回日本認知症学会学術集会・第37回日本老年精神医学会
  • [学会発表] 本邦における認知症コホート研究の最前線-荒川区コホート研究の最新知見2022

    • 著者名/発表者名
      文 鐘玉,新村 秀人,喜田 恒,色本 涼,三村 將
    • 学会等名
      第41回日本認知症学会学術集会・第37回日本老年精神医学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 高齢者の消費者被害2022

    • 著者名/発表者名
      江口 洋子
    • 学会等名
      第41回日本認知症学会学術集会・第37回日本老年精神医学会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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