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2021 年度 実績報告書

ガンマ線・低表面輝度銀河・銀河間物質から探るダークマターの素粒子的性質

公募研究

研究領域ダークマターの正体は何か?- 広大なディスカバリースペースの網羅的研究
研究課題/領域番号 21H05454
研究機関名古屋大学

研究代表者

西澤 淳  名古屋大学, 高等研究院, 特任講師 (70402435)

研究期間 (年度) 2021-09-10 – 2023-03-31
キーワードダークマター / 低表面輝度銀河 / ガンマ線 / 対消滅
研究実績の概要

本年度の成果として、まず、銀河とガンマ線の相互相関からWIMPなどの対消滅してガンマ線を放出するようなダークマターの素粒子モデルにおいて、銀河までの距離が定まらない場合においてもサンプル全体の銀河の分布さえわかっていれば、対消滅確率に与える制限に影響がほとんどないことを示した。
また、この新手法を最新のDES 3年目公開データ(DES Y3)で観測された低表面輝度銀河約20000サンプルに対してFermi LAT 12年目のデータと相互相関を計測し、対消滅確率に新しい制限を加えた。得られた成果は、研究会の口頭発表で2件発表し、査読論文雑誌に2件投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナや国際情勢により計算機購入の遅延が見込まれたが、交付決定後即座に対応したため、2021年内の納品が叶い、計算を行うのに十分な時間を確保できた。

今後の研究の推進方策

ダークマターのより詳細なモデルにも立ち入る。また、ガンマ線が放射されてからのカスケーディング等も考慮し、より現実的なガンマ線輸送問題にも着手する。
さらに、機械学習を用いた大規模構造への影響もシミュレーションを中心に調査する。世界的なコロナ終息に伴い、海外での研究会における研究発表も積極的に行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] DES Y3とFermi LATによる ダークマター対消滅に関する制限2022

    • 著者名/発表者名
      西澤淳
    • 学会等名
      天文学会春季年会
  • [学会発表] Particle Physics Properties of DM probed by gamma-ray, LSBGs and IGM2022

    • 著者名/発表者名
      西澤淳
    • 学会等名
      学術変革A科研費シンポジウム
  • [学会発表] 21cm 線強度マップの直接画像解析による暗黒物質探査2021

    • 著者名/発表者名
      村上広椰
    • 学会等名
      Galaxy-IGM workshop
  • [学会発表] 21cm マップの直接画像解析による暗黒物質探査2021

    • 著者名/発表者名
      村上広椰
    • 学会等名
      日本天文学会秋季大会

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公開日: 2022-12-28  

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