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2022 年度 実績報告書

電子陽電子ビームを用いた固定標的実験によるダークマター探索

公募研究

研究領域ダークマターの正体は何か?- 広大なディスカバリースペースの網羅的研究
研究課題/領域番号 21H05466
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

坂木 泰仁  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 助教 (80847244)

研究期間 (年度) 2021-09-10 – 2023-03-31
キーワードビームダンプ実験 / 暗黒物質 / アクシオン / モンテカルロシミュレーション / 放射線遮蔽 / 軽い新粒子探索
研究実績の概要

2012年にLHC実験によってヒッグス粒子が発見され素粒子標準模型は完成した。しかし、発見が期待されていた100GeVオーダー以上の質量をもつ「重い」粒子は発見されていない。そこで、MeVからGeV程度の質量をもつ「軽い」未知の粒子の発見に関して、ビームダンプ実験によりアプローチし、世界最高感度を目指す。特に、短いシールドを用いることで、過去の実験とすでに提案されている将来実験でも探ることができないタイプのアクシオンや様々MeV-GeVオーダーの質量をもつ新粒子に対して世界最大感度で迫ることを目標としている。
本年度では、KEKで利用可能な電子・陽電子ビームを想定したビームダンプ実験を提案し論文化したものが受理された。
また、昨年度に設計したビームダンプおよびシールドをKEK入射器の第3スイッチヤードに設置し、テスト実験を行った。主な目的は、背景事象のスタディである。結果として、背景事象の発生量とその発生場所を特定することができた。ここで得られた知見を元に物理測定を行うための新たなシールドの設計を進めている。また、タングステン製のビームダンプの温度上昇に関するデータも取得した。結果として、利用可能な最大ビームカレントを用いた場合においても、十分にビームダンプとして機能することがわかった。
物理測定のPhase-1では、KEK-TRISTAN時代の鉛ガラス検出器を再利用する予定である。保管されている中から、必要数の検出器を確保し、KEKに新しく設置されたPF-AR南テストビームラインで検出器の校正を行った。結果として、全検出器に対する校正が完了し、検出器は物理測定で想定されているエネルギー分解能を有すことがわかった。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Search for axion-like particles with electron and positron beams at the KEK linac2022

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa Akimasa、Sakaki Yasuhito、Takubo Yosuke
    • 雑誌名

      Progress of Theoretical and Experimental Physics

      巻: 2022 ページ: Issue 11

    • DOI

      10.1093/ptep/ptac129

  • [雑誌論文] First evaluation of meson and τ lepton spectra and search for heavy neutral leptons at ILC beam dump2022

    • 著者名/発表者名
      Nojiri Mihoko M.、Sakaki Yasuhito、Tobioka Kohsaku、Ueda Daiki
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics

      巻: 2022 ページ: number: 145

    • DOI

      10.1007/JHEP12(2022)145

  • [雑誌論文] ILCX2021会議報告2022

    • 著者名/発表者名
      坂木 泰仁
    • 雑誌名

      加速器

      巻: 19 ページ: 41~43

    • DOI

      10.50868/pasj.19.1_41

  • [学会発表] Possible experimental opportunities at the ILC beam dumps2022

    • 著者名/発表者名
      Yasuhito Sakaki
    • 学会等名
      ECFA HF WG1: 1st Workshop of the WG1-SRCH group
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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