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2022 年度 実績報告書

金属ホスホネートMOF類縁化合物の構造欠陥の解明と制御

公募研究

研究領域超秩序構造が創造する物性科学
研究課題/領域番号 21H05553
研究機関東京農工大学

研究代表者

前田 和之  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60343159)

研究期間 (年度) 2021-09-10 – 2023-03-31
キーワード金属ホスホネート / MOF / 固溶挙動 / PDF解析
研究実績の概要

本研究では、研究代表者らが開発した2種の金属ホスホネートMOF類縁化合物を母体化合物とし、構造欠陥の解明や物性制御方法の確立を目的とした。
前年度にオキシ水酸化ガリウムを添加して得られた針状AlMepO-β単結晶はGaを含んでおり、XAFSより骨格置換の可能性が考えられた。X線ホログラフィーの予備測定を実施したものの、意味のあるホログラムパターンを得ることはできなかったので、高分解能粉末XRDデータを用い、Rietveld法による構造精密化を試みた。得られた構造では、3つのAl/P四員環の交点にあたっていて歪みが大きいと考えられるAl4サイトが最もGa置換されやすいことがわかった。
MBP-1における金属種のイオン半径及び価数の違いに着目し、2種の金属種を用いて得られるMBP-1における固溶挙動を構造・組成の観点から調査した。2価金属種同士の組み合わせであるCd-MnBP-1では、全ての組成範囲で単一相が得られたが、Cdは生成物中にほぼ仕込み組成通りに導入されており、Cd含有量の増加に伴った格子定数の増大が見られたことから、全組成範囲で固溶体が形成されていると考えられる。一方、価数の異なる金属種同士の組み合わせであるV-MnBP-1では、V含有量の増加に伴い格子定数が直線的に変化する相(phase 1)に加え、高V含有量領域ではVBP-1と同様の格子定数をとる相(phase 2)も見出された。これは、phase 1ではMnBP-1にVBP-1が固溶しており、phase 2はほぼMn種を含まないVBP-1と考えられ、V含有量の増加に伴い、phase 1のM/BTP比が金属サイト欠損の存在を示す2以下から徐々に3程度まで上昇することから、配位子欠損を伴って固溶相が形成され、約55%と見積もられる固溶限界を超えるとVBP-1相が出現するものと考えられる。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] MnBP-1の組成制御と電気化学特性2022

    • 著者名/発表者名
      山口 真由・山口 循也・森田 将司・齋藤 守弘・前田 和之
    • 学会等名
      日本セラミックス協会2022年 年会
  • [備考] 前田研究室:研究内容

    • URL

      http://web.tuat.ac.jp/~k-maeda/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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