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2022 年度 実績報告書

X染色体再活性化による臨界期再開を利用したX連鎖性神経疾患の治療

公募研究

研究領域脳の若返りによる生涯可塑性誘導ーiPlasticityー臨界期機構の解明と操作
研究課題/領域番号 21H05685
研究機関信州大学

研究代表者

森 琢磨  信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (70545798)

研究期間 (年度) 2021-09-10 – 2023-03-31
キーワード小脳低形成
研究実績の概要

CASK flox マウスを用いた小脳顆粒細胞培養システムを、小脳低形成のin vitroモデル系として確立した。このシステムでは、Cre 依存的な方法で CASK をノックアウトすることができる。マウスの小脳顆粒細胞の初代培養において、CASK 遺伝子をノックアウトするために Cre recombinase を発現するレンチウイルスベクターを接種した。その結果、対照実験で用いたGFPを発現するウイルスベクターとは異なり、Cre recombinaseを導入することで、小脳顆粒細胞でアポトーシスが誘導されることが示された。また、この CASK ノックアウトによるアポトーシスは、CASK 遺伝子の補完的な発現によって抑制されることが明らかになった。以上の結果により、CASK 遺伝子の発現が小脳顆粒細胞の生存に必要であることが示唆された。
CASK は複数の機能ドメインから構成されていることが知られており、本研究では、さらに、各機能ドメインを欠失した CASK ミュータントが小脳顆粒細胞アポトーシスに及ぼす抑制効果を詳細に調査した。その結果、CASK の CaMK ドメイン、PDZ ドメイン、SH3 ドメインが関与していることが明らかとなった。これらのCASK機能ドメインは、小脳低形成患者において見られるミスセンス変異が分布している領域であり、小脳形成においてこれらの CASK 遺伝子領域が重要であることが示唆された。
また、X染色体不活性化によるCASKのモザイク発現が小脳形成に与える影響を明らかにするために、CASKヘテロ欠損マウスの脳組織を解析したところ、小脳の顆粒細胞がCASK発現依存的であることが確認された。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] University of Strathclyde(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      University of Strathclyde
  • [雑誌論文] An Epilepsy-Associated Mutation of Salt-Inducible Kinase 1 Increases the Susceptibility to Epileptic Seizures and Interferes with Adrenocorticotropic Hormone Therapy for Infantile Spasms in Mice2022

    • 著者名/発表者名
      Pang Bo、Mori Takuma、Badawi Moataz、Zhou Mengyun、Guo Qi、Suzuki-Kouyama Emi、Yanagawa Toru、Shirai Yoshinori、Tabuchi Katsuhiko
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 23 ページ: 7927~7927

    • DOI

      10.3390/ijms23147927

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2023-12-25  

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