研究領域 | 脳の若返りによる生涯可塑性誘導ーiPlasticityー臨界期機構の解明と操作 |
研究課題/領域番号 |
21H05703
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
村越 秀治 生理学研究所, 脳機能計測・支援センター, 准教授 (90608142)
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研究期間 (年度) |
2021-09-10 – 2023-03-31
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キーワード | シナプス / 光遺伝学 / 遺伝子発現 / DNAマイクロアレイ |
研究実績の概要 |
脳内では記憶や学習に応じてシナプス形成やシナプス後部を形成するスパインの体積の増大が見られることが分かっており、このような可塑性が海馬で起こる時期を研究代表者らは海馬の臨界期と定義している。我々は最近、光照射でシナプスの可塑的変化を誘起(induced plasticity:iPlasticity)することが可能な光応答性分子Photoactivatable CaMKII (paCaMKII)の開発に成功した。本研究では、光応答性CaMKIIによるiPlasticityが起こる過程で発現する遺伝子のマイクロアレイによる同定を進めている。現在までに、光応答性CaMKIIをコードするアデノ随伴ウイルスの作製を進めた。また、大脳皮質神経細胞の分散培養の系も確立することに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、paCaMKIIをコードするアデノ随伴ウイルスの作製に成功した。また大脳皮質神経細胞の分散培養の系も確立することに成功しており、研究は極めて順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
作製したpaCaMKIIをコードするアデノ随伴ウイルスを分散神経細胞に感染させ、余分なシグナルカスケードを動作させずに、シナプス可塑性に本質的に重要なカスケード(CaMKIIカスケード)のみを活性化させる。この時発現する遺伝子をDNAマイクロアレイにより同定する。
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