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2010 年度 実績報告書

HSCデータ解析の為の並列パイプラインの構築

公募研究

研究領域広視野深宇宙探査によるダークエネルギーの研究
研究課題/領域番号 22012008
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

片山 伸彦  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (50290854)

キーワード宇宙物理 / 光学赤外線天文学 / ハイパーフォーマンスコンピューティング
研究概要

本研究では研究者らが素粒子物理学実験で培ったデータ処理の経験を生かし、最新の要素技術を用いてオンサイト(観測中)・オフサイト(本解析)の両方で使用できる並列分散処理の出来るパイプラインを構築する。
パイプライン中で圧倒的に計算量の多いモザイキング・スタッキングなどの画像処理をグラフィックスプロセッサ(GPU)で分散処理出来るアルゴリズムを開発し実用化をめざす。更に最終の解析で行われるシアー(歪み)の測定に関しても、多数の銀河に関して解析を行うために、高速なアルゴリズムが必要である。
本年度は、国立天文台・プリンストン大・IPMUの研究者と共にパイプラインをMPIを使用して並列化を行い、100個のCCDのデータをそれぞれ、2CPU8coreを持つ6台の計算機で並列に処理を行った。並列化のほとんどの部分を高級言語であるPythonで行い、解析データをオブジェクトとして並列プロセス間で受け渡しする技術を開発した。プリンストン大の所属するLSSTグループで開発されたシステムとの整合性を図るため、様々な工夫をこらす必要があり、時間を要した。
また、フーリエ変換を使用した銀河形状の測定法に関して研究を行い、シアー測定を始めた。この測定法は、通常行われる様に銀河の形状をモデル化したりせず、極めてシンプルな測定方法であり、システマティックなバイアス等が入りにくいと思われる。この方法による測定の誤差の推定方法について研究した。
GPUを3台搭載した計算サーバーを購入し、立ち上げた直後に地震が起こり、GPUの使用はできなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] First On-Site Data Analysis System for Subaru/Suprime-Cam2011

    • 著者名/発表者名
      H.Furusawa, N.Katayama, et al.
    • 雑誌名

      Publications of the Astronomical Society of Japan

      巻: 63 ページ: S585-S603

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A prototype of Hyper Suprime-Cam data analysis system2010

    • 著者名/発表者名
      H.Furusawa, N.Katayama, et al.
    • 雑誌名

      Software and Cyberinfrastructure for Astronomy. Edited by Radziwill, Nicole M.; Bridger, Alan. Proceedings of the SPIE

      巻: 7740 ページ: 77402I-7-7402I-10

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公開日: 2012-07-19  

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