公募研究
カゴメ格子反強磁性体の理論模型に対して、数値的厳密対角化を適用し、絶対零度における磁化過程と、比熱の温度依存性について解析した結果、以下のような性質が判明した。(1)これまで3分の1磁化プラトーと考えられていた磁化過程の量子相転移が、実は全く新しい現象であることを見出し磁化ランプと名付けた。その性質を示す:・磁化曲線のプラトーは存在せず、唯一つの臨界磁場でおきる量子相転移である。・低磁場側では、一次元スピン液体と同様、微分磁化が発散する。・高磁場側では、微分磁化がゼロになる。(2)ゼロ磁場におけるスピンギャップは存在しない。(3)ハイゼンベルグ模型の相互作用項をXY項とイジング項にわけてかんがえるとき、比熱のダブルピークのうちの低温側はXY項が、高温側はイジング項が支配することがわかった
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
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http://cmt.spring8.or.jp/index.shtml