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2011 年度 実績報告書

アクトミオシンの相互作用を調節して収縮環形成を促すRng2の制御機構

公募研究

研究領域細胞周期フロンティア-増殖と分化相関
研究課題/領域番号 22019004
研究機関筑波大学

研究代表者

中野 賢太郎  筑波大学, 生命環境系, 講師 (50302815)

研究分担者 高稲 正勝  筑波大学, 生命環境系, 特任助教 (20573215)
キーワード細胞骨格 / アクチン / ミオシン / 分裂酵母 / 細胞質分裂 / 収縮環 / 細胞周期 / リン酸化
研究概要

細胞質分裂に必要な収縮環を構成するアクチン繊維とミオシンIIの相互作用の制御については不明な点が多い。私達は、その鍵を握るであろうIQGAP様蛋白質Rng2の分裂期特異的な機能発現機序について、分裂酵母を用いて研究を進めた。今年度は、Rng2による収縮環へのミオシンIIの局在機構について、2重の様式があることを示すことに成功した。まずRng2は、ミオシンIIを分裂面特異的に細胞表層にアンカーする活性があることを示した。この際に、分裂面への位置決定は別の蛋白質Mid1を介して生じること、そしてRng2はミオシンIIの尾部領域を介してアンカーしていることを明らかにした。この結果は、FRAPを用いたRng2およびミオシンIIの細胞内ダイナミクスの実験結果とも合致した。次に生化学的解析から、Rng2はそのアクチン結合活性を介して、おそらくはアクチン繊維とミオシンIIのモーター領域の結合時間を延ばすことにより、収縮環のアクチン繊維に特異的にミオシンIIを相互作用させている可能性を見いだした。このような2重の作用により、Rng2は収縮環のミオシンIIの機能を制御していると推定した(論文投稿中)。
また、Rng2の分子機能が分裂期に特異的に活性化するメカニズムについて、その機能に必須な結合蛋白質であるカルモジュリンスーパーファミリー蛋白質Cdc4との相互作用を中心に検討を進めた。発現解析データによると、Cdc4の発現量は分裂期に上昇することが分かっている。そこで、細胞周期の間期にCdc4を人為的に高発現させた場合に、Rng2が活性化するか調べた。その結果、Cdc4単独の高発現ではRng2の機能に顕著な影響が生じないことが認められた。Cdc4との結合性の他にも分裂期特異的なRng2の活性化機構があるものと推定された。

  • 研究成果

    (1件)

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すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://www.biol.tsukuba.ac.jp/organelle/nakano.html

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公開日: 2013-06-26  

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