研究領域 | 細胞周期フロンティア-増殖と分化相関 |
研究課題/領域番号 |
22019021
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西田 宏記 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60192689)
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研究分担者 |
熊野 岳 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教 (80372605)
西野 敦雄 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教 (50343116)
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キーワード | ホヤ / 胚発生 / 細胞増殖 / 細胞分裂停止 / 発生運命 / 脊索 / 筋肉 / FGF |
研究概要 |
胚発生において、細胞の発生運命と細胞分裂回数は深く関わっていることが知られているが、本研究では、細胞の発生運命の決定・細胞分化と、細胞分裂停止までの細胞分裂回数との関係を、ホヤ胚を用いて解析している。 胚発生において、細胞の運命決定がなされた直後から組織特異的なキー転写因子群が発現するようになる。脊索で発現が開始するBrachyury遺伝子は、脊索分化を司るキー転写因子であることがわかっていた。昨年度の研究では、受精卵に合成Brachyury mRNAを注入したあと、64細胞期に目的の割球を胚から単離し部分胚として発生させた。すると、神経索や内胚葉割球も脊索同様に64細胞期以降3回で細胞分裂を停止するようになることがわかった。しかし、Brachyury mRNAの顕微注入によりBrachyuryタンパク質を正常より早い時期に発現させても分裂回数が変わらないことから、Brachyury遺伝子の発現開始時期からの分裂回数が決まっているわけではないことがわかっていた。 そこで、Brachyuryに蛍光タンパク質を融合したものを発現させ、その翻訳や核移行の時期を特定した結果、Brachyuryの翻訳や核移行があるステージ以降しか起こらないような制御の仕組みは存在しないことがわかった。よって、胚に存在する計時機構は、Brachyuryの下流のイベントを制御していることが示唆された。これらのことをまとめ、現在論文を投稿中である。
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