研究領域 | タンパク質社会の研究の総合的推進 |
研究課題/領域番号 |
22020026
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
三原 勝芳 九州大学, 大学院・医学研究院, 名誉教授 (40029963)
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研究分担者 |
岡 敏彦 九州大学, 医学研究院, 准教授 (40263321)
大寺 秀典 九州大学, 医学研究院, 助教 (40380612)
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キーワード | ミトコンドリア / 膜融合 / 膜分裂 / 高分子量GTPase / アポトーシス / 膜ダイナミクス / ミトコンドリア輸送 / 神経変性疾患 |
研究概要 |
ミトコンドリア(Mt)は外膜、内膜2枚の膜に囲まれ細胞における好気的なATP産生、アポトーシス、カルシウムシグナリングなどに関わる必須のオルガネラであり、細胞の環境や病態に応じて融合・分裂を介してダイナミックに形態を変化させる。これらの動態調節には4つの高分子量GTPaseが関与する。すなわち細胞質に局在しMtにリクルートされて分裂を行うDrp1、外膜融合に関わるMfn1とMfn2、ならびに内膜融合とクリステ構造維持に関わる膜間分のOPA1(内膜結合)である。本申請は哺乳類Mtの融合・分裂の分子機構を明らかにすることを目的とし、以下の事柄を明らかにした。 (1)Mtの分裂に関わる細胞質の因子Drp1のノックアウト(KO)マウスの作成に始めて成功し、全身Drp1-KOならびに神経Drp1-KOマウスの個体ならびに細胞での表現系の解析を行った。さらに肝臓、膵臓b-細胞、心筋、卵巣でのDrp1-KOマウスを作製し解析を行っている。(2)Mt外膜上のDrp1受容体は不明で会ったが我々は従来考えられていたFis1ではなく新規な外膜蛋白質Mffが受容体として働くことを始めて明らかにした。(3)神経のMt軸索輸送に関わる新規な因子KLP6の同定に成功した
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