研究領域 | 免疫系自己-形成・識別とその異常 |
研究課題/領域番号 |
22021009
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中島 裕史 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00322024)
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研究分担者 |
須藤 明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (50447306)
池田 啓 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (10456014)
廣瀬 晃一 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90400887)
鈴木 浩太郎 千葉大学, 大学院・医学研究院, 特任助教 (90554634)
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キーワード | IL-21 / 濾胞ヘルパーT細胞 / c-Maf / Th17細胞 / 抗体産生 |
研究概要 |
自己免疫疾患の原因は依然不明であり、さらなる病態の解明と治療法の開発が急務である。近年、自己免疫疾患の発症にTh17細胞が関与していること、IL-21がTh17細胞の自己増殖因子として機能し、自己免疫疾患の発症を誘導していることが報告された。本研究者は、平成20-21年度の本特定領域研究(公募)においてIL-21産生細胞を単細胞レベルで同定する細胞内染色法を確立し、IL-21の主要な産生細胞は、Th17細胞ではなく、IL-21^+ IL-17^-T細胞であることを明らかにした(Suto et al. J. Exp. Med. 2008)。本研究では、IL-21産生性T細胞におけるIL-21産生制御機構、及びその役割を明らかにし、IL-21産生性T細胞を標的とした新規治療基軸の構築を目指す。本年度の研究では、T細胞におけるIL-21産生制御機構を解析し、T細胞におけるIL-21産生にはSTAT3の活性化によるc-Mafの発現誘導が重要であること、c-MafはIL-21のプロモーター領域およびエンハンサー領域に直接結合し転写を増強することを明らかにした(Hiramatsu et al. J. Leukoc. Biol. 2010)。さらに抗体産生制御におけるIL-21産生性T細胞の役割を解析し、IL-21産生性T細胞は抗原特異的なIgG2の産生誘導に重要な役割を果たすことを明らかにした(Kashiwakuma et al. J. Immunol. 2010)。現在、IL-21産生制御における新規転写因子の役割を解析中である。
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