本申請研究では、圧力を制御した液体・気体ヘレーザを照射することで、エネルギー密度を制御したプラズマを形成し、そのプラズマと雰囲気液体との界面における電界強度及び電子温度・密度などの物理的パラメータ、並びに、化学化合物の挙動などの化学的パラメータを探求することで、界面の物理的・化学的定義の導出を目指す。平成22年度は、流体中にレーザ光を集光することでプラズマを形成し、そのプラズマの物性を流体の圧力をパラメータとして把握することに注力する予定であったが、そのプラズマ形成に伴いYAGレーザ発振機が破損することが確認され、その対策に多くの時間と費用を費やすこととなった。YAGレーザ発振機へ施した具体的な対策としては、ファラデーアイソレータを付加したことによる基本波戻り光の減衰、及び、ダイクロイックミラーを付加したことによる2倍波と3倍波戻り光の遮断、使用ミラーの傾斜利用などが挙げられる。そのため、研究成果としては空気及び精製水中におけるレーザブレークダウンプラズマ形成に関する基礎特性の把握のみにとどまった。具体的には基本波若しくは2倍波及び焦点距離60mmの集光レンズを用いた場合の空気中及び精製水中におけるレーザの集光スポット径及びレーザブレークダウンプラズマの形成閾値エネルギーを確認した。平成23年度は、平成22年度の計画であるレーザブレークダウンプラズマの物性把握を含めて、精力的に研究に取り組むこととする。
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