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2010 年度 実績報告書

CMB小型衛星実験に向けた基礎データの収集:銀河面からの偏光ミリ波の高感度観測

公募研究

研究領域背景放射で拓く宇宙創成の物理―インフレーションからダークエイジまで―
研究課題/領域番号 22111512
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

長谷川 雅也  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (60435617)

キーワード宇宙背景放射 / インフレーション / キャリブレーション / 偏光
研究概要

本研究は、将来の小型衛星を用いた宇宙背景放射(CMB)偏光観測に向けて、観測機器(偏光計)の較正の際に参照源として用いる天体/銀河の偏光特性のデータを従来より遙かに高感度で取得する事を目的とする。衛星実験では、重量、サイズ等の制限から人工の機器較正源を搭載するのが難しいため、これらの参照源のデータは貴重であり、広く次世代の衛星実験に採用されると期待できる。
本年度は、観測機器の精密較正のための基準偏光源の開発を行った。一つは、エコソーブと呼ばれる黒体輻射源を冷却して10K程度(実際の観測環境を模擬)の黒体輻射を発生し、それを金属板で反射させる事でCMBを模擬した偏光波を発生させる物である。2つめは、光学実験で用いるワイヤーグリッド(偏光子)のワイヤー間隔を観測する光の波長よりも十分広くしてわざと偏光効率を落とし、CMBを模擬した偏光波を発生させる物である。これらの較正源を用いる事で、天体等の参照源を用いずに、観測機器を従来よりも精度良く較正できると期待できる。来年度は、これらの較正源を稼働中の地上実験(当初はQUIET実験を予定していたが、QUIET-Iが終了してしまったためPOLARBEARを予定)に導入し、較正した機器を用いて、天体/銀河面の偏光特性を精度良く決定する。またQUIETのデータ解析(この場合は、天体を用いて機器を較正した後、銀河面の偏光特性を決める事になる)を継続して行う。また、国際学会等での報告やウェブ等での情報発信を継続して行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] QUIET Phase-IIに向けた偏光検出器開発の現状2011

    • 著者名/発表者名
      長谷川雅也
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      新潟大学(会場での質疑は無し)
    • 年月日
      2011-03-25
  • [学会発表] QUIET Phase-IIに向けた偏光検出器テストシステムの開発2010

    • 著者名/発表者名
      長谷川雅也
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      九州工業大学
    • 年月日
      2010-09-13
  • [備考]

    • URL

      http://cmb.kek.jp

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公開日: 2013-06-26  

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