公募研究
単細胞接合藻類ヒメミカヅキモから単離されたFAS1ドメインを持つ遺伝子群の、有性生殖過程における役割を明らかにすることを目的とし、最終的に、生物種を超えたアロ認証に、ヒメミカヅキモで見出されたFAS1と同様の分子が普遍的に機能するのかどうかを明らかにすることを目指した。A.CpFASファミリー遺伝子のRealtime PCRによる発現解析Realtime PCRにより、CpFASファミリー遺伝子群の中で、有性生殖、性特異性に関わる分子とそれ以外の分子について、仕分けを行い、CpFAS1,CpFAS3が、有性生殖期に特異的に発現することを明らかにした。B.性フェロモンとCpFAS1タンパク質のin vitro結合解析CpFAS遺伝子群を酵母または大腸菌の組換え型タンパク質として産生させ、プルダウン法により、性フェロモンとの結合性の有無を解析した。大腸菌由来の組換え型タンパク質では相互作用が見られなかったものの、酵母由来のものでは、調べた3種ともが相互作用を示した。C.CpFASファミリーの分子系統解析大規模EST解析により見出されつつある新奇CpFASファミリーの推定アミノ酸配列を利用した詳細な分子系統解析を行った。Aの発現解析結果と関連し、CpFAS1,CpFAS3は1つのクレードを形成した。D.ヒメミカヅキモへの遺伝子導入と表現型解析CpFAS遺伝子ファミリーの過剰発現株、発現抑制株を作出するために、遺伝子導入用のコンストラクトを作製した。
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