(1)既存薬ライブラリー.漢方薬ライブラリーの構築 これまでに大学から支給される研究費などを用いて過去2-3年に渡って少しずつ既存薬を購入した結果、既に500種ほど揃えていた。そして平成22年度の予算を用いてさらに既存薬を購入した結果、700種を超えるライブラリーを構築出来た。 我々は既に共同研究している企業から得た漢方薬ライブラリー(約600種)を保有している。本年度我々はこのライブラリーの溶解法や動物・細胞への投与法を確立し、漢方薬ライブラリーを用いたスクリーニングの準備を行った。 (2)遺伝子改変マウスの導入 本研究で使用する遺伝子改変マウスの内、HSF1ノックアウトマウス、HSP70過剰発現マウス、CHOPノックアウトマウス、ORP150過剰発現マウスは既に我々の研究室で構築・導入している。今年度我々は、HSP47過剰発現マウス、HSP60過剰発現マウス、HSP90過剰発現マウス、HSP104過剰発現マウス、カルネキシン過剰発現マウス、カルレティキュリン過剰発現マウス、GRP78過剰発現マウス、ATF6ノックアウトマウスを導入した。 (3)疾患動物モデルの導入 本研究で使用する疾患動物モデルの内、胃潰瘍、小腸潰瘍、炎症性腸疾患(DSS腸炎モデル、TNBS腸炎モデル、IL-10ノックアウトマウスでの自然発症腸炎モデル)は既に確立・導入している。今年度我々は、間質性肺炎(ブレオマイシン誘発性肺傷害モデル)、COPD(タバコ吸引誘導モデル、エラスターゼ誘導モデル)に関する動物モデルを導入した。
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