公募研究
酸化マグネシウム (MgO) とポビドンヨード (PVP-I) から構成される酸化グラフェン (GO) ベースのヒドロゲルを合成した。ハイドロゲル中の GO は 2 つの役割を果たしている;1)自己組織化によるゲル化剤、および 2)MgO および PVP-I のキャリア。一方、MgO 粒子は、ヒドロゲルの凝集力と接着強度を高める架橋開始剤および充填剤として機能していると考えられる。さらに、MgO は抗菌活性を促進し、細胞活動を制御しすることも分かった。さらに、PVP-I はヒドロゲルから遊離ヨウ素をゆっくりと放出し、時間の経過とともに殺菌活性を示した。ヒドロゲル内の GO、MgO、および PVP-I の組み合わせは、導電性、液体吸収能力、保水能力、水蒸気透過率、および完全性値の向上に寄与していることが分かった。これらの発見は、GO ベースのヒドロゲルが生物医学応用、特に病理学的創傷や外科的創傷の治療に有望な材料である可能性があることを示している。
2: おおむね順調に進展している
論文掲載および国際学会発表(招待講演)を行うなど、順調に研究が進んでいる。
水とカーボンの相互作用を利用した、新規機能材料の創出に取り組む。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Chemical Communications
巻: 59 ページ: 2425-2428
10.1039/D2CC07009J
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