研究実施計画に則り、当該年度は下記の成果を得た。 m6A 代謝に関わるADKおよびMADのノックアウトマウスの網羅的解析を行い、特にADK欠損によるオートファジーの異常病態を同定した。具体的にはADK KOマウスの肝臓でLC3の脂質化と、選択的基質p62の低下が見られており、オートファジーの亢進が示唆される結果であった。また、肝細胞を用いたADK阻害とRNAメタボライト添加の実験においてもLC3の脂質化が認められ、RNA修飾代謝因子がオートファジーを誘導する新規内在性因子である可能性がある。さらにRNAseqの結果、オートファジー関連因子が上昇していた。 更にオートファジーへの関与を検討するためにRNA修飾代謝因子によるオートファジーフラックスも検討し、RNAメタボライトによりオートファジー活性が高くなる裏付けが取れた。
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