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2023 年度 実績報告書

側生器官原基の形成周期と生長相転換にともなう変調

公募研究

研究領域細胞システムの自律周期とその変調が駆動する植物の発生
研究課題/領域番号 22H04729
研究機関東京都立大学

研究代表者

木下 温子  東京都立大学, 理学研究科, 助教 (00612079)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード茎頂メリステム / 器官形成 / 幹細胞 / 葉序
研究実績の概要

メリステムサイズが変動する発生ステージの葉序パターンについて知見を得るため,シロイヌナズナ植物体の経時観察を進めてきた。その結果,野生型では栄養生長期から生殖生長期にかけて,茎頂メリステムの急激なサイズ変化を伴うにも関わらず,側成器官の葉序パターンが連続的に維持されていることが明らかとなった。一方で,茎頂メリステムのサイズが恒常的に大きくなるclv変異体では,一定の割合で葉序が乱れる例が観察されたものの,生長相転換との明確な相関は見出されなかった。以上の観察結果から,シロイヌナズナの葉序形成パターンは異なる発生ステージを通じて維持されていること,この堅牢なパターン制御機構にはメリステムサイズの適切な制御が関与していることが示唆された。
葉序表出パターンの堅牢性を維持するメカニズムを明らかにするため,現在内的振動をもたらす植物ホルモン動態の解析進めた。我々はこれまでに,日長シフト条件におけるシロイヌナズナの花成において,ドーミングにともなうジベレリンの代謝変化を報告してきた(Kinoshita et al., 2020, eLife)。また,予備的な解析結果として,サイトカイニンシグナルのレポーターマーカーであるTCSn::GFPの発現や幹細胞のアイデンティティを規定するWUSの発現がドーミングにともない茎頂メリステムの髄状部側に拡大することを確認している。さらに,オーキシンシグナルのレポーターマーカーであるDR5rev::3xVENUSについて花成の前後で発現パターンが変化することを見出しており,このような植物ホルモン動態のダイナミックな変化が,茎頂メリステムのサイズ変化や葉序パターンの安定性に寄与する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Transcriptome analyses uncover reliance of endosperm gene expression on <i>Arabidopsis</i> embryonic development2023

    • 著者名/発表者名
      Zhang Yilin、Maruyama Daisuke、Toda Erika、Kinoshita Atsuko、Okamoto Takashi、Mitsuda Nobutaka、Takasaki Hironori、Ohme‐Takagi Masaru
    • 雑誌名

      FEBS Letters

      巻: 597 ページ: 407~417

    • DOI

      10.1002/1873-3468.14570

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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