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2023 年度 実績報告書

根源的規約主義に基づく新たな対話規範および社会規範とその実装の検討

公募研究

研究領域人間機械共生社会を目指した対話知能システム学
研究課題/領域番号 22H04866
研究機関山口大学

研究代表者

小山 虎  山口大学, 時間学研究所, 准教授 (80600519)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード根源的規約主義 / 慣習 / 対話規範 / 社会規範 / 法的推論
研究実績の概要

研究協力者である同志社大学文化情報学部の飯尾尊優准教授の研究室で前年度より開発してきた対話システムを完成させ、ウェブ実験を2回実施した。本実験により、対話への参加を阻害されている状況における疎外感を、特別な発言をすることなしに軽減させる可能性が示された。この結果は、本研究課題で構築してきた対話モデルと整合的であり、当該モデルの有用性と実装可能性をどちらも裏付けるものである。
また、当該対話システムの開発のために実施した調査に基づき、対話における上下関係と相槌の関係についてのウェブサーベイ実験も実施した。本実験により、ロボット同士の対話であっても上下関係を想定するのが一般的であることが示された。この結果もまた本研究課題で構築してきた対話モデルと整合的であり、当該モデルの妥当性を裏付けるものである。
この二種類の実験の結果は、2024年3月5-6日に静岡大学浜松キャンパスにて開催されたHAIシンポジウム2024で発表した。また、前者の実験については、投稿論文を準備中である。
加えて、研究協力者である九州大学の西村友海准教授と共同で、構築したモデルを法的実践との比較を通じて洗練させるとともに、それが持つ社会規範への哲学的含意について検討した。その検討により、対話システムにとっての「対話」は単に言語およびパラ言語のやりとりとみなすべきではなく、本質的に規範を伴うものと考えられることがわかった。このような「根源的規範性」こそが対話システムに求められる「対話」の要件だと考えられる。この点は、書籍のかたちで公表することを予定しており、現在準備中である。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 多人数会話での置いてけぼり状況における同境遇botの存在の効果2024

    • 著者名/発表者名
      中村 雅、飯尾 尊優、西村 友海 、小山 虎
    • 学会等名
      HAIシンポジウム2024
  • [学会発表] 二者会話において相槌が話者の支配度に与える影響の検討2024

    • 著者名/発表者名
      新保 友維、飯尾 尊優、西村 友海 、小山 虎
    • 学会等名
      HAIシンポジウム2024

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公開日: 2024-12-25  

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