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2011 年度 実績報告書

個体サイズと花成制御における概日時計とブラシノステロイドホルモンの役割

公募研究

研究領域植物メリステムと器官の発生を支える情報統御系
研究課題/領域番号 23012037
研究機関筑波大学

研究代表者

溝口 剛  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (70281623)

キーワード遺伝学 / 植物 / 発生・分化
研究概要

成長にともない、側生器官として葉を形成する栄養成長メリステムは、生殖成長メリステムに相転換し、花を発生・分化させる。この過程は花成とよばれ、光周期、植物ホルモン、温度の影響を受ける。本研究では、概日時計による植物発生過程の制御に焦点をあてる。我々の仮説「LHY/CCA1によるブラシノステロイドホルモン応答の制御」を検証し、「内因性リズムと外因性リズムの相互作用による個体サイズと花成の新規な統合制御メカニズムの探索」を研究目的とした。
課題1:lhy;cca1及び35S:SVPの器官長短縮形質の解析(顕微鏡観察による組織学的解析、植物ホルモン応答性に関する解析)、課題2:lhy;cca1の器官長短縮形質の増強変異体petanko(pta)の分子遺伝学的解析(pta1-6の解析)、課題3:PTA7の機能解析の3課題を実施した。課題1については、SEM解析により、lhy;cca1の葉表皮細胞サイズが野生型よりも小型化することを確認した。また、lhy;cca1、35S:SVPともに、発芽後の胚軸長がBR以外の植物ホルモンの影響を大きく受けないことを見出した。課題2では、pta3,4の染色体座上位置に関してラフマッピングを行った。課題3では、PTA7IPsのT-DNA挿入株を用いて、遺伝子破壊の胚軸長と花成時期への影響を解析した。
本研究と関連分野研究の有機的な結合・相互作用により、植物工場ばかりでなく特殊環境下における作物生産や家畜繁殖の実現に向けた研究を加速すると期待される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね計画にそって研究は進展した。

今後の研究の推進方策

研究計画に沿って、今後も推進する。順次データを整理し、論文にまとめ、発表していきたい。学会などでも積極的に成果報告を行って行く。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Suppression of late-flowering and semi-dwarf phenotypes in the Arabidopsis clock mutant lhy-12;cca1-101 by phyB under continuous light2011

    • 著者名/発表者名
      Miyata K, Calvino M, Oda A, Sugiyama H, Mizoguchi T
    • 雑誌名

      Plant Signaling & Behavior

      巻: 6 ページ: 1162-1171

    • DOI

      10.4161/psb.6.8.16361

    • 査読あり
  • [学会発表] Inversion of photoperiodic response by clock mutations in Arabidopsis2011

    • 著者名/発表者名
      Mizoguchi T
    • 学会等名
      The 11^<th> AEARU International Workshop on Molecular Biology and Biotechnology
    • 発表場所
      Hong Kong
    • 年月日
      20111222-20111223
  • [学会発表] Photoperiodic Flowering Controlled by Circadian Clock and Light/Dark Cycles2011

    • 著者名/発表者名
      Mizoguchi T
    • 学会等名
      Symposium for Annual meeting of Korean Society of Molecular and Cellular Biology
    • 発表場所
      Seoul, Korea(招待講演)
    • 年月日
      20111006-20111007
  • [学会発表] SVP and BZR1 Integrate Brassinosteroid Signaling and Circa dian Clock to Regulate Flowering Time and Body Size in Arabidopsis2011

    • 著者名/発表者名
      Mizoguchi T
    • 学会等名
      Interplay of Light. Photoperiodic and Circadian Clock Function in Plant Development
    • 発表場所
      Barcelona, Spain(招待講演)
    • 年月日
      20110504-20110506

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公開日: 2013-06-26  

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