公募研究
プラズモニックチップ(=金属薄膜でコーティングした波長オーダーの周期構造をもつチップ)を用いた増強蛍光法によるバイオセンシングでは、表面プラズモン共鳴法(ビアコア)と比べ、5桁ほど高感度な抗原抗体反応の検出が可能である。本研究では、さらに高S/N・高感度なマーカー検出を目指し、銀コーティングされたプラズモニックチップに、非特異吸着を抑制し、様々な種類の抗体に対して高密度な抗体修飾が可能なソフト界面を形成し、サンドイッチアッセイによる高感度なマーカー計測を行う。 周期構造は石英モールドを用いて光ナノインプリント法により作製し、銀薄膜(膜厚30~40nm)と消光抑制層としてSiO2やZnO薄膜(膜厚20nm)、および銀薄膜との界面には接着層として膜厚1nm以下のCrなどの接着層をrfスパッター法により成膜し、プラズモニックチップとした。サンドイッチアッセイにするために、抗体をシランカップリング剤を用いて結合した。マーカーを炎症性サイトカインの一つであるIL‐6とし、両末端がスクシイミド基(NHS基)であるPEGのクロスリンカーを用いて捕獲抗IL‐6抗体をチップに結合し、BSAをブロッキング剤に、tween20を含むリン酸緩衝液を洗浄溶液をすると、2pg/mLまで定量的な計測を実現することができた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Japanese journal of applied physics
巻: 52 ページ: 印刷中
巻: 51 ページ: 06FK10
DOI: 10.1143/JJAP.51.06FK10
巻: 51 ページ: 06FK09
DOI: 10.1143/JJAP.51.06FK09
Langmuir
巻: 28 ページ: 2313-2317
DOI: 10.1021/la2042229