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2012 年度 実績報告書

原核生物P450を機能発現する植物形質転換系の構築

公募研究

研究領域生合成マシナリー:生物活性物質構造多様性創出システムの解明と制御
研究課題/領域番号 23108514
研究機関神戸大学

研究代表者

水谷 正治  神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60303898)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワードP450 / アグロインフィルトレーション / 葉緑体
研究実績の概要

本課題では、(1)P450の活性を短時間で評価できる植物形質転換系の構築を行うこと、次に、構築した植物形質転換系を用いて、(2)P450を葉緑体で機能させるための植物発現系の開発を行なうことを目的とした。タバコ(Nicotiana benthamiana)を利用したアグロインフィルトレーション法は、発現ベクターで形質転換したアグロバクテリウムをシリンジでタバコ葉に注入することにより、数日後に目的遺伝子を一過的に発現させるという方法であり、複数の生合成遺伝子を同時に植物へ導入して一過的過剰発現を行うことにより、植物体内での目的代謝産物の生成を短時間で評価できる。
今回、モデルP450としてヒト由来ミトコンドリア局在型P450であるCYP11Aと、植物由来ステロイド水酸化P450 であるCYP90Bを用いて発現系を構築した。ヒトCYP11AはN末をER局在シグナルと葉緑体局在シグナルに改変した発現ベクターを構築した。一方、CYP90Bはそのまま過剰発現させることとした。CYP90B発現ベクターを導入したアグロバクテリウムをタバコ葉にアグロインフィルトレーションし感染3日後の葉をGCMSにより分析した結果、ステロイド22位水酸化物を検出することができた。このことから本発現方法によりP450を植物で一過的発現させることによりP450活性を評価できることを確認した。現在、CYP11A発現系を解析中である。次に、P450が葉緑体の電子伝達系とカップリングできることを確認するため、大腸菌で発現させたCYP90Bをタバコ由来チラコイド膜と混合して、In vitroで酵素アッセイを行った。その結果、光依存的に酵素活性を検出することができたことから、チラコイド膜上の電子伝達系から光依存的にP450へ電子が伝達されることを確認した。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 1. CYP90A1/CPD, a Brassinosteroid Biosynthetic Cytochrome P450 of Arabidopsis, Catalyzes C-3 Oxidation.2012

    • 著者名/発表者名
      Ohnishi T, Godza B, Watanabe B, Fujioka S, Hategan L, Ide K, Shibata K, Yokota T, Szekeres M, Mizutani M.
    • 雑誌名

      J Biol Chem

      巻: 287 ページ: 31551-31560

    • DOI

      10.1074/jbc.M112.392720

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 2. Rice CYP90D2 and CYP90D3 catalyze C-23 hydroxylation of brassinosteroids in vitro.2012

    • 著者名/発表者名
      Sakamoto T, Ohnishi T, Fujioka S, Watanabe B, Mizutani M.
    • 雑誌名

      Plant Physiol Biochem

      巻: 58 ページ: 220-226

    • DOI

      10.1016/j.plaphy.2012.07.011.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Impacts of diversification of cytochrome P450 on plant metabolism.2012

    • 著者名/発表者名
      Mizutani M.
    • 雑誌名

      Biol Pharm Bull.

      巻: 35 ページ: 824-832

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A 2-oxoglutarate-dependent dioxygenase from Ruta graveolens L. exhibits p-coumaroyl CoA 2'-hydroxylase activity (C2'H): a missing step in the synthesis of umbelliferone in plants.2012

    • 著者名/発表者名
      Vialart G, Hehn A, Olry A, Ito K, Krieger C, Larbat R, Paris C, Shimizu B, Sugimoto Y, Mizutani M, Bourgaud F.
    • 雑誌名

      Plant J

      巻: 70 ページ: 460-470

    • DOI

      10.1111/j.1365-313X.2011.04879.x.

    • 査読あり
  • [学会発表] Biochemical characterization of the pathways of biosynthesis and catabolism of brassinosteroids2012

    • 著者名/発表者名
      Masaharu Mizutani
    • 学会等名
      1st International Brassinosteroid Conference
    • 発表場所
      Barcelona, Spain
    • 年月日
      2012-06-27 – 2012-06-29
    • 招待講演
  • [学会発表] Functional diversity of plant P450s involved in steroid and triterpenoid biosynthesis.2012

    • 著者名/発表者名
      Masaharu Mizutani
    • 学会等名
      11th International Symposium on Cytochrome P450 Biodiversity and Biotechnology
    • 発表場所
      Torino, Italy
    • 年月日
      2012-06-22 – 2012-06-26
    • 招待講演
  • [学会発表] Functional diversity of plant P450s involved in steroid and triterpenoid biosynthesis.2012

    • 著者名/発表者名
      Masaharu Mizutani
    • 学会等名
      8th U.S.-Japan Seminar on the Biosynthesis of Natural Products
    • 発表場所
      Awaji, Japan
    • 年月日
      2012-06-17 – 2012-06-21

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公開日: 2018-02-02  

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