• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

基礎生化学と網羅的遺伝子解析を基盤とするビベンジルカンナビノイド設計図の完全解明

公募研究

研究領域生合成マシナリー:生物活性物質構造多様性創出システムの解明と制御
研究課題/領域番号 23108516
研究機関九州大学

研究代表者

田浦 太志  九州大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (00301341)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワード生合成
研究実績の概要

オオケビラゴケ(Radula perrottetii)は大麻のカンナビノイドに類似した構造のビベンジルカンナビノイドであるperrottetineneを生産することが報告されている。本研究では網羅的遺伝子発現解析(EST)に基づき、perrottetinene生合成に関与するポリケタイド合成酵素、プレニル転移酵素及び酸化閉環酵素を同定することを目的とした。先ず、ポリケタイド合成酵素に関しては昨年度ESTデータより推定した6種の配列(PKS1~PKS6)をRT-PCRにより増幅し、大腸菌発現ベクターpQE80Lに組み込み、組み換え酵素を調製した。得られた各PKSについて、phenylpropionyl-CoAを開始基質とするアッセイを検討した結果、perrottetinene前駆体として予想されるdihydropinosylvinの合成は確認されなかった一方、PKS5を除く各酵素の反応液に、分子量258の生成物が確認されたことから、dihydropinosylvinのカルボン酸化体が合成されたものと推察した。オオケビラゴケの近縁種であるRadula marginataはperrottetineneのカルボン酸化体であるperrottetinenic acidを含有することが知られており、オオケビラゴケにおいても同様の代謝経路が存在する可能性が考えられる。次いで、プレニル転移酵素および酸化閉環酵素に関しては昨年度EST解析によりピックアップした候補配列のうち、特にカンナビノイド生合成経路の酵素と高いホモロジーを示す各三種の配列をRT-PCRにより増幅し、メチロトロフ酵母の発現ベクターpPICZaに組み込み、X33株に形質転換して発現株を作製した。以上のように本研究ではオオケビラゴケに特徴的な二次代謝産物生合成に関与すると考えられる各遺伝子を保存し、発現系を確立するに至った。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] カンナビノイド関連化合物の生合成研究2012

    • 著者名/発表者名
      田浦太志
    • 学会等名
      徳島文理大学薬学部、文部科学省戦略的研究基盤形成支援事業、第5回研究発表会
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      2012-12-22
  • [学会発表] 網羅的遺伝子解析を基盤とするカンナビノイド関連化合物設計図の解明2012

    • 著者名/発表者名
      田浦太志
    • 学会等名
      「生合成マシナリー:生物活性物質構造多様性創出システムの解明と制御」第4回公開シンポジウム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2012-12-08
  • [学会発表] Exploring genes involved in bibenzyl cannabinoid biosynthesis based on EST analysis2012

    • 著者名/発表者名
      F. Taura
    • 学会等名
      International Conference of Natural Products Biosynthesis
    • 発表場所
      Awaji-shima, Japan
    • 年月日
      2012-06-18

URL: 

公開日: 2018-02-02  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi