公募研究
チコリンの生合成に寄与する22個のモジュールからなる非リボソーム型ペプチド合成酵素の全塩基配列(約73 kb)を決定できた。ゲノム内に非常に類似した配列が多数存在することから、紆余曲折があったが、次世代シーケンサー解析、BACクローニング、PCR等によって達成することができた。チコリンの構成アミノ酸のDLは一部決定できていなかったが、Cドメインの配列情報から、立体化学を予想することができた。現在、チコリン生合成遺伝子の大腸菌への導入を試みている。チコリン生合成遺伝子の全長配列決定に手間取っていたため、枯草菌由来のサーファクチン生合成も新たにターゲットに加えた。枯草菌でモジュール置換NRPSライブラリーを作るため、サーファクチンの2番目のモジュール遺伝子を破壊した枯草菌の作製や、導入するプラスミドの構築を達成した。したがって、枯草菌由来サーファクチン生合成遺伝子発現系を構築できた。汚泥、温泉、水田、堆肥などの土壌から抽出したメタゲノムを鋳型として、数種の組み合わせの保存アミノ酸配列の縮重プライマーを用いてPCRした。ある組み合わせにおいてNRPSと推定されるサイズのバンドが確認できた。プラスミドに導入後、数個のクローンのDNA配列を確認したところ、ほとんどがNRPS遺伝子であり、かつ配列には多様性があることを確認できた。現在、メタゲノムからモジュールライブラリーを作製し、枯草菌由来サーファクチン生合成遺伝子発現系に導入し、非天然型ペプチドの創出を行っている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
Chembiochem
巻: in press ページ: in press
10.1002/cbic.201300035
Biosci. Biotechnol. Biochem.
化学と生物
巻: 50 ページ: 622-623
http://researchers.adm.niigata-u.ac.jp/rs/staff/?userId=363lang=