• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

脳形成における細胞移動とクロマチン動態のイメージング解析

公募研究

研究領域動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成
研究課題/領域番号 23111516
研究機関大阪大学

研究代表者

菅生 紀之  大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (20372625)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワード神経科学 / 脳・神経 / 発生・分化 / 発現制御 / ナノバイオ
研究実績の概要

神経細胞は、幹細胞からの最終分裂後に細胞移動と細胞外環境との応答を通じてその特性を変化させることで適切な神経回路を形成する。また、その分子メカニズムとして神経細胞の核内空間におけるクロマチン構造と核内分子配置を基にした相互作用から遺伝子発現が制御されることで細胞の特性が決定すると考えられる。本研究では、細胞移動や細胞外環境に応答した遺伝子発現を定量的にイメージング解析することを目指している。
本年度の研究では、脳形成における遺伝子発現をライブイメージングにより定量的に1分子計測する技術の確立に注力して、転写因子の核内動態を計測することを試みた。その結果、蛍光色素で標識した転写因子をNeuro2a細胞の核内において輝点として観察することに成功した。さらに、核内空間における転写因子の動態は一様ではなく、一部の分子はある位置に長く滞在することが示唆された。転写因子の認識塩基配列特異的結合能を欠損した変異体では、このような輝点が現れる頻度が減少していた。したがって、この長く滞在する動態は、転写因子が認識配列に結合している動態であることが示唆される。また、このような長く滞在する転写因子が他の領域よりも頻度高く存在するホットスポットがあることも示唆された。次に、神経細胞における遺伝子発現のライブイメージングに向けて、ラット大脳皮質神経細胞の初代培養において同様に転写因子を1分子レベルで可視化することを試み、空間位置を計時的に計測することに成功した。以上のことから、神経細胞の細胞移動や細胞外環境に応答した遺伝子発現の解析に向けて、イメージングにより計測する新しい実験系を確立することが出来たと考えている。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 1分子イメージングによる転写因子CREBの動態解析2012

    • 著者名/発表者名
      菅生紀之
    • 学会等名
      第35回分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2012-12-11
  • [学会発表] Single-molecule imaging of transcription factor CREB in living cells2012

    • 著者名/発表者名
      Noriyuki Sugo
    • 学会等名
      Neuroscience2012
    • 発表場所
      New Orleans, USA
    • 年月日
      2012-10-15
  • [学会発表] 1分子イメージングによる転写因子CREBの核内動態解析2012

    • 著者名/発表者名
      菅生紀之
    • 学会等名
      第35回日本神経科学大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2012-09-19
  • [備考] 大阪大学大学院生命機能研究科細胞分子神経生物学研究室(山本研究室)

    • URL

      http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/neurobiol/

URL: 

公開日: 2018-02-02  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi