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2012 年度 実績報告書

癌幹細胞―正常細胞間コミュニーケーション分子の同定と性状解析

公募研究

研究領域がん微小環境ネットワークの統合的研究
研究課題/領域番号 23112512
研究機関北海道大学

研究代表者

近藤 亨  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (30270573)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワード癌幹細胞 / グリオーマ / 老化 / ニッチ / 分泌因子
研究実績の概要

1、Ecrg4下流因子の同定とその機能解析
H23年度にEcrg4+/+グリオーマ幹細胞(GIC)の野生型マウス脳における腫瘍形成能が、Ecrg4-/-GICに比べ著しく弱い事が発見した。両GICはヌードマウス脳に腫瘍を形成する事から、Ecrg4は免疫細胞を活性化する新規癌抗原であると考えられた。H24年度は、Ecrg4がT・B細胞のどちらに働いているのかの検討を進めた。始めに、抗Ecrg4抗体がEcrg4+/+GICを移植した野生型マウス末梢血中に 存在するかについて検討した結果、検出感度以下であった。この結果は、液性免疫によるEcrg4+/+GICの腫瘍形成抑制の可能性は低いことを示唆している。T細胞/NK細胞による細胞傷害実験系の確立と癌抗原としてのEcrg4の働きについて検討する予定である。同時に、Ecrg4+/+、+/-と-/-神経幹細胞(NSC)とこれら細胞から誘導したGICの遺伝子発現プロファイルを調べ、NSCとGICのEcrg4下流因子群を抽出した。これら因子の働きについて今後検討を進める予定である。
2、Ecrg4受容体の同定
Ecrg4-Fc融合タンパク質とcDNA発現ライブラリーを用いたスクリーニングにより抽出したEcrg4受容体(Ecrg4R)候補因子群からEcrg4Rを同定した。Ecrg4Rは様々な生物学的機能(疾患、細胞老化を含む)を有する細胞膜タンパク質である。様々なEcrg4とその受容体の欠損タンパク質を作製し、Ecrg4のカルボキシル末端とEcrg4Rの細胞外領域が結合領域であることを同定した。今後はEcrg4Rシグナル伝達について検討を進める予定である。
3、グリオーマ幹細胞由来細胞老化誘導因子の同定
マウスGICとヒトGIC群の遺伝子発現プロファイル解析から、発現上昇している分泌タンパク質群を抽出した。それらの機能は今後検討を進める予定である。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Function of senescence-related factor Ecrg4 in gliomagenesis.2012

    • 著者名/発表者名
      Toru Kondo
    • 学会等名
      17th World Congress on Advances in Oncology15th International Symposium on Molecular Medicine.
    • 発表場所
      Creta Maris (Greece)
    • 年月日
      2012-10-11 – 2012-10-13
    • 招待講演

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公開日: 2018-02-02  

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