研究領域 | 細胞機能と分子活性の多次元蛍光生体イメージング |
研究課題/領域番号 |
23113523
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
飯村 忠浩 東京医科歯科大学, 歯と骨のGCOE拠点, GCOE拠点形成特任教員 (20282775)
|
キーワード | 骨細胞 / 蛍光イメージング / 骨形態計測 / 骨代謝 |
研究概要 |
(研究目的)本研究代表者らは、骨組織の3次元イメージングと計測を展開することで、1個の骨には微細構造に関連した機能分担があることを明らかにしつつある。これを、骨の微細形態と機能のヘテロジェナイエティ[heterogeneity:異種混交性]として捉え、3次元蛍光イメージングによる可視化・計測をより網羅的に遂行することで、その時空間的な機能分担の変遷・変化を、成長・発達・病的モデル等で探索していく。こういった、3次元蛍光イメージングによる骨の微細形態と機能のヘテロジェナイエティ(異種混交性)の可視化によって、骨の生理機能の理解に新たな視点をあたえ、骨の成長異常や代謝異常の新規の探索基盤を構築することを目指す。 (本年度の実績)研究計画のうち、(1)骨細胞および骨小腔ネットワークの計測、骨種による相違(2)マクロ蛍光イメージングによる、骨機能ヘテロジェナイエティの俯瞰分布に関して、進捗が得られた。(1)に関しては論文として発表し(Himeno et.al.2012)、(2)に関しては現在論文投稿中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
骨細胞の形態および細胞突起ネットワークを3次元蛍光イメージングで定量化する方法を確立し、骨種による定量的な違いと生物医学的な意義を議論し、論文として出版した(Himeno et al.BBRC 2012)。また、他の機能分子の3次元蛍光解析に関しても現在論文投稿中であり、実験計画は概ね順調であると思われる。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、実験計画で記述した、骨細胞由来の機能分子の分布に関するより機能的な3次元イメージングと定量法を推進していく。技術的にはほぼ確立しているが、時空間的により網羅的かつ微細な深部イメージングを可能な限り発展させる。
|