• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

Arf-like GTPaseが介在する細胞内ロジスティクスと関連疾患

公募研究

研究領域細胞内ロジスティクス:病態の理解に向けた細胞内物流システムの融合研究
研究課題/領域番号 23113706
研究機関東京大学

研究代表者

紺谷 圏二  東京大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (30302615)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワード低分子量Gタンパク質 / オルガネラ / 膜輸送 / 線虫
研究実績の概要

低分子量Gタンパク質ARL8に関して、線虫ARL8欠損変異体を用いた表現型解析、及び精製リコンビナントタンパク質を用いたARL8の生化学的性状の解析を行った。まず、リコンビナントタンパク質を用いたpull-down assayにより、線虫ARL8がHOPS複合体の構成因子であるVPS41と物理的に相互作用することを明らかにした。この相互作用は、ARL8のグアニンヌクレオチドフォームに依存しており、GTP結合型のARL8が、GDP結合型に比べて、より強くVPS41と結合した。よって、VPS41がARL8のエフェクターとして機能する可能性が考えられた。HOPS複合体は酵母液胞の融合の際にtethering factorとして機能することが知られている。前年度までの研究から、線虫ARL8欠損変異体では、ファゴソームとリソソームの融合が殆ど起こらないこと、野生型の線虫においてARL8がリソソームやファゴサイトーシスの膜に局在することを見いだしており、本年度の結果を考え合わせると、ARL8がHOPS複合体をオルガネラ膜にリクルートすることによって、ファゴソームとリソソームの融合を正に制御している可能性が考えられた。
一般にARF/ARLファミリーGタンパク質の解析においては、C末端にタグを付加することが多いが、タグの付加がGタンパク質の機能に影響する可能性が考えられる。そこで、タグ除去後にC末端に余分なアミノ酸が一つしか残らない発現ベクターを用いて、ARL6を題材にリコンビナントタンパク質を調整したところ、グアニンヌクレオチド結合活性の高いARL6を調整することができた。またARL13bに関しては、ARL13bの相互作用因子群の同定を行うため、ARL13b-Flagを恒常的に発現するIMCD3細胞を樹立し、免疫沈降による相互作用因子群の探索を行い、いくつかの候補分子を同定した。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Critical roles of type III phosphatidylinositol phosphate kinase in murine embryonic visceral endoderm and adult intestine2013

    • 著者名/発表者名
      Takasuga, S.
    • 雑誌名

      Proc. Natl. Acad. Sci. U S A

      巻: 110 ページ: 1726-1731

    • DOI

      10.1073/pnas.1213212110

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Transforming mutations of RAC guanosine triphosphatases in human cancers2013

    • 著者名/発表者名
      Kawazu, M.
    • 雑誌名

      Proc. Natl. Acad. Sci. U S A

      巻: 110 ページ: 3029-3034

    • DOI

      10.1073/pnas.1216141110

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The neuronally expressed Ras-family GTPase Di-Ras modulates synaptic activity in Caenorhabditis elegans.2012

    • 著者名/発表者名
      Tada, M.
    • 雑誌名

      Genes Cells

      巻: 17 ページ: 778-789

    • DOI

      10.1111/j.1365-2443.2012.01627.x

    • 査読あり
  • [雑誌論文] C. elegans AMPKs promote survival and arrest germline development during nutrient stress.2012

    • 著者名/発表者名
      Fukuyama, M.
    • 雑誌名

      Biol. Open

      巻: 1 ページ: 929-936

    • DOI

      10.1242/bio.2012836

    • 査読あり
  • [雑誌論文] RINL, guanine nucleotide exchange factor Rab5-subfamily, is involved in the EphA8-degradation pathway with odin.2012

    • 著者名/発表者名
      Kajiho, H.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 7 ページ: e30575

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0030575

    • 査読あり
  • [学会発表] アティピカルRasファミリーGタンパク質Di-Rasの機能解析2012

    • 著者名/発表者名
      紺谷圏二
    • 学会等名
      第85回日本生化学会大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2012-12-16
  • [学会発表] 低分子量G蛋白質Di-Ras2とSmgGDSが形成する複合体の生化学的解析2012

    • 著者名/発表者名
      荻田佳孝
    • 学会等名
      新学術領域研究「構造細胞生物学」第3回班会議
    • 発表場所
      箱根湯本
    • 年月日
      2012-07-13
  • [学会発表] アポトーシス細胞の除去に介在する低分子量G タンパク質ARL8 の機能解析2012

    • 著者名/発表者名
      紺谷圏二
    • 学会等名
      新学術領域研究「細胞内ロジスティクス」第4回班会議
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2012-06-13
  • [学会発表] 繊毛局在性Arf/ArlファミリーG タンパク質Arl13b の輸送機構の解析2012

    • 著者名/発表者名
      武田航典
    • 学会等名
      新学術領域研究「細胞内ロジスティクス」第4回班会議
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2012-06-13
  • [学会発表] 線虫を用いたリソソーム局在性低分子量Gタンパク質Arl8の機能解析2012

    • 著者名/発表者名
      長澤茉耶
    • 学会等名
      新学術領域研究「細胞内ロジスティクス」第4回班会議
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2012-06-13
  • [学会発表] 繊毛形成・機能に介在するARLファミリー低分子量Gタンパク質の解析2012

    • 著者名/発表者名
      紺谷圏二
    • 学会等名
      第3回繊毛研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2012-06-09
  • [備考] 東京大学 大学院薬学系研究科 生理化学教室ホームページ

    • URL

      http://www.f.u-tokyo.ac.jp/~seiri/

URL: 

公開日: 2018-02-02  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi