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2012 年度 実績報告書

C型レクチン受容体を介した炎症制御と腸管ポリープ形成の解析

公募研究

研究領域感染・炎症が加速する発がんスパイラルとその遮断に向けた制がんベクトル変換
研究課題/領域番号 23114504
研究機関東京大学

研究代表者

角田 茂  東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (80345032)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワード癌 / 微生物 / 糖鎖 / 生理活性 / 炎症
研究実績の概要

腸管は極めて多数の微生物と常に接していることから、微生物との強い相互作用を介して恒常性が維持されている。そのため、大腸がん発症においては、これら微生物の影響を強く受けることが知られているが、詳細については未だ不明である。申請者はこれまで、家族性大腸腺腫症のモデル動物であるApcMinマウスを用いた解析から、IL-17A/IL-17Fが腸管ポリープ形成に促進的な役割を担っていることを見いだしている。一方、微生物センサーであるToll様受容体(TLR)を介した腸内細菌との相互作用が腸管ポリープ形成に影響を及ぼすことが報告されているが、TLRとは異なる特性を持つ微生物センサーであるC型レクチン受容体(CLR)についてはほとんど解析がなされていなかった。
そこで本研究では、「感染-炎症-がん」の関係について、「腸内細菌-CLR-IL17-ポリープ形成」軸に焦点を当て解析を行った。CLRの中でも特にDectin-1に注目し、ApcMin Dectin-1 KOマウスを作出したところ、TLR欠損の場合とは異なり、予想に反してDectin-1欠損が欠損すると腸管ポリープ形成が増悪化することがわかった。このことは当初想定した「腸内細菌-CLR (Dectin-1) -IL17-ポリープ形成」が単純には当てはまらないことを示しており、Dectin-1を介したシグナルは炎症抑制に関与することが示唆された。
連携研究者:岩倉洋一郎、唐 策(東京理科大学・生命医科学研究所)、樋口京一(信州大学・医学系研究科)、松本清司(同・ヒト環境科学研究支援センター)

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] C-type Lectin MCL Is an FcRγ-Coupled Receptor that Mediates the Adjuvanticity of Mycobacterial Cord Factor.2013

    • 著者名/発表者名
      Miyake Y, et al.
    • 雑誌名

      Immunity

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      pii: S1074-7613(13)00149-0. 10.1016/j.immuni.2013.03.010

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 遺伝子機能解析ツールとしてのノックアウトマウスの作出とバイオリソース2013

    • 著者名/発表者名
      角田茂
    • 雑誌名

      信州医学雑誌

      巻: 61(1) ページ: 3-11

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Visceral Adipose Tissue-derived Serine Proteinase Inhibitor Inhibits Apoptosis of Endothelial Cells as a Ligand for the Cell-Surface GRP78/Voltage-dependent Anion Channel Complex.2012

    • 著者名/発表者名
      Nakatsuka A, et al.
    • 雑誌名

      Circulation Research

      巻: 112(5) ページ: 771-780

    • DOI

      10.1161/CIRCRESAHA.111.300049

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Vaspin Is an Adipokine Ameliorating ER Stress in Obesity as a Ligand for Cell-Surface GRP78/MTJ-1 Complex. Diabetes.2012

    • 著者名/発表者名
      Nakatsuka A, et al.
    • 雑誌名

      Diabetes

      巻: 61(11) ページ: 2823-2832

    • DOI

      10.2337/db12-0232

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ノックアウトマウス作製技術の進歩と網羅的作製プロジェクト2012

    • 著者名/発表者名
      角田茂
    • 雑誌名

      生物工学会誌

      巻: 90(9) ページ: 547-549

  • [雑誌論文] IL-1関連遺伝子ノックアウトマウスライブラリ作製の話2012

    • 著者名/発表者名
      角田茂
    • 雑誌名

      細胞工学

      巻: 31(7) ページ: 779-781

  • [学会発表] The therapeutic effect of CTRP6 as a novel complement regulator for Rheumatoid Arthritis.2012

    • 著者名/発表者名
      Masanori Murayama
    • 学会等名
      第41回日本免疫学会総会・学術集会
    • 発表場所
      神戸国際会議場、神戸国際展示場、神戸ポートピアホテル(兵庫県)
    • 年月日
      2012-12-05 – 2012-12-07
  • [学会発表] 疾患モデルマウスとサイトカイン2012

    • 著者名/発表者名
      角田茂
    • 学会等名
      平成24年度免疫研究シンポジウム「自己免疫・アレルギー・炎症性腸疾患の発症機構の解明と治療法の開発」
    • 発表場所
      箱根ホテル小涌園(神奈川県)
    • 年月日
      2012-11-16 – 2012-11-17
  • [学会発表] 腸管ポリープ形成とIL1/IL17の役割2012

    • 著者名/発表者名
      角田茂
    • 学会等名
      第7回遺伝子栄養学研究会
    • 発表場所
      北広島クラッセホテル(北海道)
    • 年月日
      2012-08-10
  • [学会発表] 遺伝子変異マウスを用いたIL-17A/Fの消化管における機能の解析2012

    • 著者名/発表者名
      角田茂
    • 学会等名
      第21回内毒素・LPS研究会
    • 発表場所
      東京大学医学部入院棟A(東京都)
    • 年月日
      2012-06-23
    • 招待講演
  • [学会発表] 疾患モデルマウスを用いた腸管ポリープ形成におけるIL-17ファミリーの役割2012

    • 著者名/発表者名
      角田茂
    • 学会等名
      日本実験動物科学・技術 九州2012(第59回日本実験動物学会総会、第46回日本実験動物技術者協会総会)
    • 発表場所
      別府国際コンベンションセンター(大分県)
    • 年月日
      2012-05-24 – 2012-05-26

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公開日: 2018-02-02  

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