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2012 年度 実績報告書

炎症発がんにおける腫瘍細胞および間質細胞の起源の同定と分子標的への応用

公募研究

研究領域感染・炎症が加速する発がんスパイラルとその遮断に向けた制がんベクトル変換
研究課題/領域番号 23114508
研究機関横浜市立大学

研究代表者

前田 愼  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40415956)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワード癌 / 動物 / 分子標的
研究実績の概要

1)臓器特異的に発現可能なErb2トランスジェニックマウスにおいて、胃におけるErb2発現を行うため、Foxa3-creと交配した。胃は過形成が起こったが、同時に膵臓にも異常が生じ、短命となった。そこで、エストロゲン投与で胃上皮に発現可能なCK19-creERマウスとの交配を行なった。エストロゲン投与し現在経過観察中である。
2)マウスの胃を用いて胃組織幹細胞をマトリゲル3次元培養を用いて確立した。また、ヘリコバクター慢性胃炎モデルより組織幹細胞培養を行なったところ、感染群ではあきらかに幹細胞数の増加が観察された。さらに、コントロール細胞とともに網羅的なアレイ解析を行い比較したところ、慢性胃炎由来の幹細胞においていくつかの腸化生性変化を及ぼす遺伝子変化が観察された。MNU投与マウスより、幹細胞を分離培養し、免疫不全マウスに移植を行った結果、腫瘍が形成された。
3)腫瘍微小環境において重要なサイトカインであると考えられているIL-6についての発癌に対する働きを解析した。IL-6ノックアウトを用いてMNUによる胃発癌への影響を観察すると、腫瘍発生が明らかに減少した。IL-6は腫瘍組織において主に線維芽細胞に発現しており、胃癌細胞に対してSTAT3を活性化することにより、腫瘍増殖に関与することが明らかとなった。IL-6の発現において炎症性サイトカインであるIL-1が関与しており、IL-6およびIL-1が胃癌治療のターゲットとして挙げられる。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Interleukin-6 mediates epithelial-stromal interactions and promotes gastric tumorigenesis.2013

    • 著者名/発表者名
      Kinoshita H
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 12 ページ: e60914

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0060914.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Apoptosis signal-regulating kinase-1inhibitor as a potent therapeutic drug for the treatment of gastric cancer.2012

    • 著者名/発表者名
      Hayakawa Y
    • 雑誌名

      Cancer Sci

      巻: 103 ページ: 2181-5

    • DOI

      10.1111/cas.12024.

    • 査読あり
  • [学会発表] IRF1欠損はヘリコバクター関連胃発癌に促進的に関与する2012

    • 著者名/発表者名
      芝田渉
    • 学会等名
      第54回日本消化器病学会大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫)
    • 年月日
      2012-10-10 – 2012-10-13

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公開日: 2018-02-02  

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