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2012 年度 実績報告書

ヒトパピローマウイルス感染による炎症・がん化の動物モデルとがん化の阻止

公募研究

研究領域感染・炎症が加速する発がんスパイラルとその遮断に向けた制がんベクトル変換
研究課題/領域番号 23114510
研究機関独立行政法人国立がん研究センター

研究代表者

清野 透  独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (10186356)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワードヒトパピローマウイルス / 子宮頸がん / E6 / E7 / MYC / RAS / 動物モデル
研究実績の概要

HPV16 E6,E7, c-MYC, 活性型RASの4因子をヒト正常子宮頸部角化細胞(HCK)に導入すると高率にiCSCが出現しがん原性を獲得することを観察していた。次いでtetOff制御系にてこれら4因子を発現誘導するHCK細胞を樹立した。この細胞をヌードマウス皮下に移植するとドキシサイクリン(DOX)非投与群でのみ1-2ヶ月で腫瘍を形成した。腫瘍形成後にDOXを投与すると腫瘍は急速に退縮した。形成された腫瘍は扁平上皮がん組織像を示し、退縮後の遺残組織からは角化を伴う重層扁平上皮組織像が認められた。腫瘍が退縮したマウスからDOXを除去すると、再度腫瘍を形成した。組織学的には、CIN様の構築を示す領域と浸潤性扁平上皮がんを示す領域が認められた。その後、活性型RASの活性を4-OHTにて制御できるよう変異ER-LBDとの融合遺伝子に置き換えたレンチウイルスベクターやMYC遺伝子発現を可視化できるようGFPとの融合遺伝子に置き換えたレンチウイルスベクターを構築した。さらにMYCに薬剤により制御可能なデグロンを融合したレンチウイルスベクターも作製し、HPV16 E6,E7, c-MYC, 活性型RASの発現または活性を独立に制御することによりin vitroの多段階発がんモデルを完成させる準備を完了した。一方、de novo子宮頸がん発がんモデルの作出の計画はEcotropic MLVのEnvによりパッケージングしたレンチウイルスの調製を進め、ヌードマウス皮内にtetOffレンチウイルスとHPV16 E6,E7, c-MYC, 活性型RASの4因子をTRE制御下に発現するレンチウイルスを共接種したが腫瘍形成には至っていない。ウイルス感染効率の評価と共に、単一レンチウイルスベクターによるテトラサイクリン誘導系(tetOff)レンチウイルスベクターを開発し接種実験の準備を完了した。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A critical role of MYC for transformation of human cells by HPV16 E6E7 and oncogenic HRAS2012

    • 著者名/発表者名
      Narisawa-Saito, M.
    • 雑誌名

      Carcinogenesis

      巻: 33 ページ: 910-917

    • DOI

      10.1093/carcin/bgs104

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒトパピローマウイルス16型のE1ヘリカーゼ依存的ゲノム複製に対する細胞応答2012

    • 著者名/発表者名
      中原知美
    • 学会等名
      第60回日本ウイルス学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2012-11-13
  • [学会発表] ヒトパピローマウイルスと子宮頸がん2012

    • 著者名/発表者名
      清野透
    • 学会等名
      北大遺伝子病制御研究所 研究集会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2012-09-18
  • [備考] ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん発症機構の解析

    • URL

      http://www.ncc.go.jp/jp/nccri/divisions/10vir/10vir.html

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公開日: 2018-02-02  

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